こんにちは、まちかね太です。
7月30日の札幌6レース・3歳未勝利(芝2000)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬アンジアンが出走しました。
1800mの前々走、直線で全く伸びなかったことから「距離が長かったかも」と判断され、7月17日の前走では1200mに距離を短縮して起死回生を図られましたが、今度はスタート直後から押しっぱなしで流れについていくのが精いっぱいというレースぶりで完敗。
誰がどう見ても1200では距離が足りないという残酷な現実を露呈してしまいました。
私個人としてはこの馬の適性は中距離以上だとレース前から思っていたので「そらそうですよね」としか言えない結果でしたが、予想通りになったからと言って嬉しいわけもなく。
短距離は適性違い、さりとて中距離以上を最後までレース対応速度で走り切る体力はない、と、完全に詰みの状況にしか思えませんが、陣営は「まだやり切れていない」「最後まで頑張る」という事で続戦を決定。
いやらしい話をするなら、さすがに募集価格5000万円の馬を故障もないのに3戦のみ(かつ獲得賞金ゼロ)でポイ捨ては出来ないという事情も少なからずこの決定に影響はしているとは思いますが、それはそれ。
正直期待薄なのは事実、
しかし最後まで応援あるのみ。
そういう経緯で迎えた、おそらくラストチャンスとなるであろうレースが今回。
距離は一気に2000mまで延長。
前走が短すぎたこともあるでしょうが、優先権がない身では出られそうなレースを探して出ていくしかないというのがこの条件になった大きな理由ではあるでしょう。
この週は土日に2000m未勝利戦が一鞍ずつ組まれており、この条件への出走希望馬が分散して優先権なしの馬でも出やすい状況でしたからね(最終的に両方ともフルゲート割れ)。
やや消極的なレース選択ではあるかもしれませんし、実際問題として現状のアンジアンにこの距離を走り切れる体力があるかどうかには疑問符も付きますが、芝2000という条件自体はプラスビタール遺伝子検査TT型のこの馬に出資するときに将来の主戦場として夢想していた条件。
この条件で引導を渡されるならそれはそれで諦めもつくというもの。
とはいえもちろん、奇跡の大変身があれば万々歳。
まずは無事に。
願わくば奇跡あれかし。
以下、後はもう祈るしか出来ないレースのレポートです。
出走馬プロフィール・アンジアン
アンジアン
(牝3・キングカメハメハ×サティアナ by Street Cry)
栗東・藤原英昭厩舎

ここまでの戦績:3戦0勝(0・0・0・0・0・3)
前走:7月17日・3歳未勝利(牝)(函館・芝1200)12着(→レース記事はこちら) 中1週
レースまでの状況
7月17日の前走後、大きなダメージは見られずそのまま続戦が決定。
レース後最初の近況更新である21日に、順調に回復が進めば7月30日 or 31日の芝2000m戦を目標にすると発表されました。
中間に札幌競馬場に移動した後も問題はなく、最大の懸念事項だった除外問題も出走希望馬がフルゲートに満たずクリア。
目標と成り得た2レースの内、出走したのは内国産限定戦である7月30日のレース。
出走馬は12頭。騎手は前走に引き続きルーキー西塚騎手。
メンバーにはここ3走2着続きのシャノワール(父ラブリーデイ)がいますが、他に前走掲示板に載った馬は1頭のみ、過去3戦以内に複勝圏に入った馬もシャノワール以外には2頭のみという低調な構成。
とはいえ、その「低調な構成」の一角を担う立場のアンジアンとしては大きな顔が出来るはずもありませんが。
それでも、距離さえこなせれば
もしかしたら賞金GETも……?
頭数も多くはないので、まったく希望がないわけではない……と思いたい。
しかし枠は8枠11番と外に飛ばされてしまいました。
札幌2000では抜けて好走率の低い枠、最悪です。
西塚騎手は先週が札幌デビューで計4戦を経験、うち1戦が2000m戦でした(6着)が、まだ得意不得意を云々する状況ではないでしょう。
キングカメハメハ産駒の過去3年コース実績は、単勝回収率こそ高めなものの全体的には可もなく不可もなくといったレベル。
種牡馬実績を考えるとやや物足りない感はあるかもしれません。
以上、レースの条件は少なくとも有利には働かなさそうではありますが……。
まあもう祈るだけだし……
Kyrie eleison、
Christe eleison、
Kyrie eleison……
レース内容
当日の札幌競馬場は晴、芝は良。
前走から中1週、さらに札幌競馬場への移動も経ているだけに馬体重減を心配していましたが、それは杞憂に終わり、アンジアンは前走比+2キロの436キロで登場。
黒いシャドーロールを装着していますね。
パドックではやや後肢の脚捌きが硬くヒョコヒョコ歩いている感じはありますが落ち着きはあり、個人的にはチャカついていた前走よりはいい感じに見えます。
直前の5レースで馬体検査が相次いで6レースの発走時間も遅れ、更にこの6レースでも12番フィールザコメットが競走除外になるアクシデントがあり、雰囲気的には波乱含みな感じに。
11頭となったメンバーでの最終人気は当然シャノワールが一本被りで1.8倍、以下グランドゴールド、ホウオウベリテ、ラエールの4頭が10倍以下の評価。
アンジアンは135.2倍の9番人気。
そんなもんでしょうね。
ゲート入りは順調。
フィールザコメットの除外によって大外枠となったアンジアンが最後にゆったりと枠に収まり、準備完了。
ゲートオープン!
うむ!
少し外側にヨレる感じはありましたが、発馬自体はなかなかのもの。
アンジアンはそのまま馬なりで前目の方へと押し上げていきます。
おっ?
前走で1200を使っていた効果か、特に促しもしないのにグングン前へ前へと進出し、最初のゴール板前通過時にはなんと先頭へ。
西塚騎手は前後左右を確認しながら馬を内目に入れていき、大外枠でありながら早くも最内コースを確保します。
いいよいいよ~
1角に入る頃には、先手を主張してきたベアビリーブ、それに続いたグランドゴールドとは競らずに譲りましたが、3番手で最内コースをがっちりキープし、そのまま向こう正面へ。
展開は悪くありません。
あとはスタミナさえ保てば……
3角へ入る頃にレースが動き出し、外から人気の一角ホウオウベリテが捲りを開始。
西塚騎手のアクションも大きくなりはじめ、4角に向けて進出を図ろうとしているのが見て取れます。
それに対するアンジアンの反応は……
悪くはない、が……
決して悪くはなく、これまでのレースのように止まる気配はありませんが、馬群の外から上がっていく各馬に比べると勢いには差がある感じは否めません。
しかしコース取りはぴったり最内をキープしたままであり、コーナーワークも利すればまだ充分戦えそう。
しかし、4角を回り直線に向いてすぐ。
ああっ!?
アンジアン、首を上げて急ブレーキ。
止まり始めた逃げ馬が進路上に居ましたが、ブレーキ直前に西塚騎手が横を気にするシーンがあったので、何かあったのかもしれません。
その後、横から来たムガと接近してゴチャつく場面があった上、止まった逃げ馬たちに前を塞がれる形で行き場をなくし、最後の最後にベアビリーブとグランドゴールドの間を抜けはしたものの、時は既に遅すぎました。
あああ……
レースは後方から4角大外まくりで突き抜けたヒルノロワールが1着、その後を追いかけるように伸びたラエールが2着で、圧倒的人気のシャノワールは3着まで。
アンジアンは逃げバテた2頭は躱したものの、9着に終わりました。
結果
3歳未勝利(札幌・芝2000・良)
西塚(51)馬体重436
9着(11頭・9人気)
所感
これもまた競馬……
アンジアンのレースの中では一番マトモで見所のあるレースだったと思います。
最後まで止まらず、しっかり走り抜いてくれましたし。
最終局面での不利は残念でしたが、最内の経済コースを突こうとするからには往々にしてありがちな事です。
あの時点での手応えを考えても内を突こうとしたのは悪い選択ではないと思いますし、そもそも外を回して勝ち負けする力がない以上、スタートから徹底して最内に拘ったのも、少しでも上位を狙うために最善の選択をしようと試みてくれたものだと思います。
しかし、結果として運には恵まれなかった。
ただそれだけのこと……
そして厳しいことを言えば、仮に最も都合よく運んだとしても掲示板に載れるかどうかといったところだったとも思います。
現時点で力が足りていなかった事は、残念ながら明白。
それでも、繰り返しますが、アンジアンのレースの中では一番マトモで見所のあるレースでした。
前走1200を押しながら追走したことでスピードに慣れてきていたのかもしれませんし、前々走1800で最後止まってから2ヵ月の間にスタミナも強化されていたのかもしれません。
シャドーロールの効果もあったのかもしれません。
このレースを半年前に出来ていれば、今頃望みはあったのかもしれませんが……。
ちょっと遅すぎたなぁ……
残念ながら未勝利番組のスケジュールに馬の成長が間に合いませんでした。
これでスリーアウト、もう未勝利戦実施期間内に出走することは出来ません。
小さな光は見えましたが、それに手が届くことは無かった。
この後は、ほぼ間違いなくファンド解散という事になるでしょう。
アンジアンは、自身の現状の能力分は頑張ってくれたと思います。
どのレースも着順的には悲惨ですが、どのレースでも少なくとも前半はレースに参加していました。
最初から最後まで馬群の最後方で終わったレースは一つもありません。
厩舎関係者の皆様も、馬体が一向に増えず当初は調教でも動かず、かなり厳しい状況だったアンジアンを、最後のレースではスタート直後のわずかであれ見せ場を作れる程までにはしてくれました。
馬と人、それぞれにその努力に感謝を。
私自身も、この結果を無駄にせず今後の出資戦略に活かしていけるようにしなければいけません。
自分の出資基準にフィードバックしていけるように精進していきたいと思います。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)