こんにちは、まちかね太です。
7月16日の福島8レース・3歳以上1勝クラス(牝馬限定・芝1200)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬アリシアンが出走しました。
春先には除外を喰らい続け、ここ2走ではスタートで後手を踏みレースの流れに乗り切れないまま終戦と、実力うんぬん以前にイマイチ運に恵まれないアンラッキーガール。
除外はともかく出遅れは
実力の内じゃん、
というツッコミはナシの方向で
お願いします。
しかし、昨年12月に初勝利を挙げて以来、1~2か月に1走ペースで走り続けてくれている、なかなかのタフネスガールでもあります。
アンラッキーではあっても常に掲示板前後を確保してくれていることもあり、手当込みの控除前獲得賞金は既に自身の募集額(1400万円)を超えている馬主孝行ぶり。
不運を嘆いたり、色々な事象(レース選択や騎乗ぶりなど)に文句をつける前に、まずは感謝の気持ちを持つべきなのでしょう。
いつも喜んでいなさい。
絶えず祈りなさい。
すべての事について、
感謝しなさい。
by テサロニケ人への第一の手紙
5章16節~18節
……なぜこんな書き出しなのかと言えば、今回もまた一歩足りなかったからですね。
ぐぬぬ……
いつも……喜んデ……
以下、ぐぬぅとなるほど惜しかったレースのレポートです。
出走馬プロフィール・アリシアン
アリシアン
(牝3・エピファネイア×ベネディーレ by クロフネ)
美浦・加藤征弘厩舎

ここまでの戦績:7戦1勝(1・0・0・2・1・3)
前走:5月28日・ゆきつばき賞(1勝C)(新潟・芝1200)6着(→レース記事はこちら)中6週
レースまでの状況
5月28日に行われたゆきつばき賞(1勝C)では出脚がつかず(行こうとする素振りもありませんでしたが)ポジションが悪くなり、直線では馬場の悪い内側に進路を向けざるを得ず、1番人気を裏切る6着に敗退。
幸いにもレース後のダメージは大きくなく、いつも通りのリフレッシュローテで6月3日にリバティホースナヴィゲイトへ移動。
リバティHNで3週間ほど回復メインの軽め調整で過ごした後、6月22日に美浦へ帰厩。
7月16日に福島で行われる牝馬限定の平場1勝C(芝1200)を目標に進めるとの発表が為されました。
6月30日の更新では軽い挫跖の症状があったという発表もありましたが、当週にも追い切りをかけていましたので、頓挫というほどのものではなかったのでしょう。
実際、次週7月7日の更新では「もう挫跖の症状は心配ないですし、先週よりも数段動きが軽く、とても俊敏な動きを見せてくれました(加藤師)」というコメントがありましたので、気にする必要はない……ですよね?
不安がないと言えば
ウソになりますが。
同日に、レースでの騎手は吉田豊騎手になると発表。
アネモネSでアリシアンに騎乗し、先行策から健闘してくれたジョッキーなので、前走のようにのんべんだらりと後方待機するような愚策は犯さないでしょう。
ここまでレースのたびに騎手が替わってきたアリシアンにとって初めて複数回騎乗する騎手という事にもなりますので、前回の騎乗は4ヵ月前の話とはいえ、何かしらのプラス作用がある事を期待したいところ。
その後も調整は問題なく進み、迎えたレース当週。
今回は抽選には至らず、フルゲート16頭の中にアリシアンも無事にノミネート。
ライバルは、未勝利勝ち上がり直後の昇級戦を2着し、減量騎手起用で49キロでの出走となるラッキークローバー(父エピファネイア)、このクラスで長らく安定勢力となっているニシノリース(父ロードアルティマ)、ここ2走連続1番人気のラナキラ(父ロードカナロア)、ここ2走連続3着のケリアテソーロ(父ダイワメジャー)など。
有力馬には古馬が多く、3歳のアリシアンとは斤量差が3キロ。
減量起用の3歳ラッキークローバーは、1200で完敗を繰り返した後に距離を伸ばして結果を出してきたものが、今回は再び1200戻り。
現実の実績としてアリシアンはこのクラスで3回(アネモネSを実質1勝Cと捉えるなら4回)走って複勝圏が一度もないので、このクラスで上位好走してきた相手に対して強気に出られる道理はないのですが、今回のライバルたちには付け入る隙は充分にあります。
出資者の欲目がなくともそういう見方が大勢的ではあるようで、アリシアンはどうやら今回も人気サイドの一角。
枠は8枠15番と、大外奇数という条件。
このコースのアベレージは6・7枠がやや有利も8枠も決して悪くはなく、開催が進んで荒れてきた馬場の事を考えると一概に不利とも言いかねますが、今度こそ先行したい(と少なくとも私は思っている)アリシアンとしては歓迎は出来ない枠。
父エピファネイアのこのコースでの実績は前々走雪うさぎ賞の時から好転している訳もなく、相変わらず最悪(過去3年25戦1勝3着1回)。
週中は雨が続き、馬場状態にも一抹の不安。
父産駒は、芝が重馬場より悪化した場合は、良・稍重より好走率がガクンと下がる傾向にありますので。
吉田豊騎手の過去3年コース実績も19戦1勝2・3着なしと、お世辞にも良いとは言えません。
総じて、レースの施行条件は合っているとは言い難そう。
まあ1200戦を主軸に使い続ける限り、少なくとも種牡馬の項目で高評価になる事はそうそうないだろうことは最初から分かっているので、そういうものと思っておくしかないですかね。
アリシアンの個の力量に
期待するのみ。
レース内容
グリーンチャンネルWEBでのLIVE観戦。
雨は当日は降っていませんでしたが週中の影響が残り、8レース時点でも福島競馬場の芝は重。
少し不安。
アリシアンは前走比マイナス10キロの486キロで登場。
字面だけ見れば心配ですが、汗をかきやすい夏場で、アネモネS時点からは2キロ増えているという事を思えばそこまで不安視する必要もないか。
少なくとも細すぎには見えません。
パドックでは2人引きで気合十分に回っているように見えましたが、騎手が騎乗すると気合を通り越してチャカ付きはじめました。
これはいつもの事と言えばいつもの事。
人気はパドック周回の頃まではアリシアンが1番人気でしたが、締め切り数十分前からラッキークローバーの人気がグングン上がり、最終的に彼女が2.6倍の1番人気。
アリシアンが2番人気かと思っていたら、いつの間にかニシノリース(5.7倍)にも抜かれていて最終的にアリシアンは5.8倍の3番人気でした。
他に10倍以下はラナキラ(7.1倍)のみ。
進行に大きな問題はなく、各馬本馬場入場から輪乗り、ゲートインへ。
アリシアンは問題なくゲートに入りましたが、他馬を待っている間、ゲート内でキョロキョロしています。
出遅れんといてや~
ここ2走の事があるので、既にドキドキ。
全馬ゲートイン完了後、頭を上げるしぐさも。
ヒヤッとしましたが、幸いにもそれが収まってからゲートオープン!
ん!
やや上に伸びあがるようなスタートではありましたが、遅れるほどのものではありません。
鞍上吉田騎手は、馬を促しながら前へ進んでいきます。
よーしよし!
少なくとも後方に控えようとする気配はありません。
内から先手を主張したラナキラなど、先行集団を形成していくグループを遮二無二追いかけていくことはしませんが、馬群の外から先行集団を見るような位置取り。
向こう正面残り800地点で、前後に分かれた馬群の前集団の最後尾、8番手くらいを無理なく追走。
いい展開では!?
そして800mを切ると、馬群の外から進出を開始。
3~4角でグーッと前の集団を飲み込んでいき、集団から1頭だけ抜け出してきたケリアテソーロと並びながら、逃げるラナキラ、2番手のラッキークローバーを追って3番手で直線に向きます。
手応えは充分!
イケる!
直線向いてすぐに吉田騎手の右鞭が入り、アリシアンはコーナーワークでやや前に出られていたケリアテソーロと共に失速したラッキークローバーを躱し、前に残るラナキラを追いかけます。
その差2馬身、残り200m!
ん……んっ!?
しかしここからジリっぽくなってしまい、突き抜ける勢いがなくなってしまいます。
それでも内側のケリアテソーロと共にジリジリ、ジリジリ前との差を詰めてはいますが、逃げるラナキラも簡単には止まらず、一目散にゴールへと逃げ込みを図ります。
逃げるラナキラ、追うケリアテソーロ、その外にアリシアン。
残り100、まだ先頭はラナキラ。
ケリアテソーロがアリシアンの半馬身ほど前へ出て、ラナキラまで1馬身差まで迫ります。必死に食らいつくアリシアン。
残り50程、ケリアテソーロがラナキラを脚色で完全に上回り、ゴール直前で捉えそうという目算が立った時、その外にいたアリシアンが点火。
おおっ?
3/4馬身あったケリアテソーロとの差を一完歩ごとに詰め、見る見るうちに肉薄。
よし差せ差せサセサッシェー!!
ほんの数秒間の大興奮でしたが、ケリアテソーロにはわずかに及ばずゴールイン。
くうう~、惜しいッ!!
ケリアテソーロとの着差はアタマ。
最内で最後まで粘りとおしたラナキラに対しては、ゴール前の勢いでは完全に上回り、ストップモーション映像でもギリギリ捉えていたように見えましたが、判定写真ではアリシアンとの差がなく、2着はアリシアンとラナキラの同着という結果になりました。
結果
3歳上1勝クラス(牝)(福島・芝1200・重)
吉田豊(52)馬体重486
2着(16頭・3人気)
所感
悔しいぃぃ~~!
が、力は証明できた!
文字通り一歩足りませんでしたが、このクラスで上位の力がある事は充分示せたと言えるでしょう。
これまでの結果からは人気先行との誹りを否めませんでしたが、これで堂々と「このクラスを勝てる力はある!」と触れ込むことが出来ます。
もちろん贅沢を言えば、ケリアテソーロ・ラナキラの両馬とは3キロの斤量差があったので今回でもう突き抜けて欲しかった、せめて単独2着が欲しかったというのも本音ですが。
直線向いてから手応えほど伸び切れなかった印象もありますが、どうも今回は内側から馬場が乾いていて外目は相対的に不利だった様子。
外枠からずっと外目を走らざるを得なかった事が、結果的に凶と出てしまったようです。
これも不運の一環なのか?
神よ、アリシアンに幸運のお導きを。
重馬場も最後の伸びに少なからず影響したかもしれませんね。
結果からみるとこなせはするのでしょうし、馬場のせいで全然力を発揮できなかった有力馬もいたかもしれませんから、結果に及ぼす影響としてはイーヴンだったかもしれませんが。
しかしなんにせよ馬は頑張ってくれましたし、騎手もきっちり仕事を果たしてくれたと思いますので、結果に不満はありません。
ありませんとも!
「いつも喜んでいなさい」!
ただ悔しいだけである……ッ!!
良かった点は、今回は先行(とは言えないかもしれませんが少なくとも後ろで溜め殺しにはしなかった)策で結果を出せたこと。
これでこの馬が勝ち負けするためにワザワザ後ろからレースを進める必要性は全くないという事ははっきりしたはずなので、次走以降騎乗する騎手にはその旨しっかり申し送りしておいてほしいものです。
吉田豊騎手継続でも全然OK!
むしろその方がいいかも。
ただ、今回もゲートはちょっと怪しかったので、その辺の対策は何かしら必要ではあるかもしれません。
さて、というわけで、今回は非常にひっじょーに残念でしたが、優先権を得たという事で既に続戦の予定という事がアナウンスされています。
さすがに連闘策は考えにくいので新潟開催という事になりそうですが、だとすると8月14日の平場1400m戦あたりが目標という事になりそうでしょうか。
千直や1600という事もあるかもしれませんが、いずれにせよ蒸し暑い中激闘を経たことには違いないので、まずはきっちりケアしていただくことをお願いします。
今後もタフに馬主孝行な走りを見せてくれるよう願いたいので。
その上で、次こそ勝利を!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)