こんにちは、まちかね太です。
10月19日の新潟10レース・村上特別(2勝C・芝2000)に、ワラウカドでの出資馬ヴィレムが出走しました。
無情の雨によって菊の夢が散った前走でしたが、幸いレース後のダメージは少なかったようで続戦が決定。
仕切り直しとなる自己条件戦、ここから再び上を目指して駆け上がって行きたいところ……ですが、またしても天気は悪そうです。
天は我を見放したもうたかッ!?
しかしそれでもここで恥ずかしいレースをしていては、上を目指して行くことなど覚束ないでしょう。
「意志の兜」を意味するその名の如く、逆境を跳ね返してほしい!
挫けるなかれ、屈するなかれ!
以下、力づくでも道を切り開いてほしいと願いながらレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ヴィレム
ヴィレム
(牡3・キズナ×ポウリナズラヴ by Mizzen Mast)
栗東・藤原英昭厩舎

ここまでの戦績:6戦2勝(2・1・0・1・0・2)
前走:9月22日・神戸新聞杯(G2)(中京・芝2200)9着(→レース記事はこちら) 中3週
レースまでの状況
前走できっちり仕上げていた事もあり、その後は一旦放牧に出るかと思われましたが、レース後最初の近況となった9月25日の更新で、ダメージが思ったより無かったとのことでそのまま在厩して続戦すると発表。
少し意外でしたが、もし前走で権利を取れていれば菊花賞に続戦したはずですから、余力無しであるはずもなかったということでしょうか。
目標は新潟の自己条件戦。この時点ではレース名がはっきり出されてはいませんでしたが、条件的に10月19日の村上特別(芝2000)以外は考えられません。
菊花賞の前日という事もあり、そこには向かえなかったもののローテ間隔としては予定通りにもなります。
芝2000m、直線の長い左回りのコースは実力を発揮するに不足は無く、前走のように先行したりせず差しに徹してくれるなら存分に末脚を発揮できる舞台でしょう。
ただローカル開催ということで鞍上は変更を余儀なくされ、10月9日の更新で西塚洸二騎手になると発表されました。
実質的に藤原厩舎所属騎手のような形で特にローカル場では厩舎のメインジョッキーとなっている人なので、ほぼ予想通りの人選。
ヴィレムはテン乗りでは結果が出ていないので不安はありますが、これまでも度々調教では乗ってくれていますし、当然今回の中間調教でも騎乗。
普通のテン乗りとは違い、ヴィレムの特徴も充分掴んでくれているのではと希望的観測。
よろしゅう頼んます!
出走間隔がヴィレムとしては比較的詰まっていることもあってか、中間の追い切りではいつものように爆速時計を連発しているわけではありませんが、疲れも見られずその後も良好な状態で推移。
無事にレース当週を迎える事が出来ました。
村上特別の出走頭数は、ヴィレム含め14頭。特別登録段階での有力馬が何頭か別レースに向かいましたが、残ったメンツも充分強力。
新聞紙上での予想ではヴィレムも最有力候補の一角を占めていますが、決して他を圧倒しているわけでもありません。
対抗馬の最右翼はショーマンフリート(父スワーヴリチャード)でしょう。シンザン記念とラジオNIKKEI賞で5着と、重賞でも掲示板に複数回載った経験を持ち、実績ではヴィレムを上回ります。今回はラジオNIKKEI賞以来の休み明けで臨んできました。
他にも前走・前々走で牝馬限定の同級3→2着と上り調子のタケトンボ(父エイシンフラッシュ)、前々走新潟2000の同級戦で2着しているピンキープロミス(父ゴールドシップ)、前走昇級戦で4着としクラス2走目のアスクナイスショー(父シルバーステート)といった現級好走馬たちや、前走で1勝クラス戦を5馬身差圧勝してきたテーオーダグラス(父リアルスティール)などに印が分散しています。
とはいえヴィレムにとって現状どうしても敵わない相手とまでいう程の敵はいないでしょう。
力をきっちり発揮できれば必然的に勝ち負けになるはず。
枠は5枠8番。勝率が高く、偶数番という事もありはっきりと好枠。
ただ、キズナ産駒の過去3年コース実績は微妙。他場・他コースでの実績に比べると良くは無く、相性がいいコースとは言い難い感じ。
鞍上西塚騎手の過去3年コース実績は更に不安で、12戦して2着が1度あるだけというもの。
しかし、そのあたりのコース相性より余程問題なのはレース当日の天候。予報では雨が降ることはほぼ確実。
前走で散々雨馬場が合わないと強調された直後だけに、不安が募りますが……。
Summon! Teruteru-Bozu!
あーした天気にしておくれ~
いつかの夢の空のよに~
晴れたら金の鈴あげよ~
レース内容
レース当日、午前中は天候も持ちこたえていたようですが、午後になると雨が降り出し徐々に馬場状態も悪化。
一つ前の9レースからは雨発表となり、芝馬場も稍重に。
これ以上はどうにか……
ヴィレムは前走比プラス2キロの508キロでパドックに登場。デビュー以来、僅かとはいえ前走比プラス体重で出てきたのは今回が初めてです。
後肢の足捌きが若干硬いような気もしますが、気にするほどのものではないでしょう、きっと。
人気はかなり分散しましたが、最終的には意外にもアスクナイスショーが1番人気で3.5倍。ヴィレムは4.1倍の2番人気。3~4倍台の1番人気は個人的に不安しかないのでこれはこれでヨシ。
以下ショーマンフリート5.0倍、タケトンボ7.0倍、テーオーダグラス8.5倍で、ここまでが10倍以下。
その後本場馬入場、輪乗りとつつがなく進行していきますが、雨脚が一気に強くなってしまい、枠入りの頃には映像画面が白くなるような豪快な土砂降りに。
フワ~オ!
とりあえず心の中のTeruteruを馘首しつつ、後は祈りながら成り行きを見守ります。
枠入り自体はスムーズで、最後に大外ピンキープロミスも収まり(よく見えませんが)準備完了。
ゲートオープン!
んん?
ヴィレム、出遅れ加減のスタートとなった模様!
しかし鞍上は焦ることも無く、そのまま馬なりで進めていくつもりのようです。結果として位置取りは後方となり、後ろから2~3番手といった位置で序盤の形が決まりました。
とはいえ馬群はそこまで広がらず、ハナを奪ったタケトンボからの差も10馬身程度といったところか。
白く煙る画面の中、馬群は向こう正面を通過して3コーナーへ。
先頭はタケトンボが変わらずキープ。タガノチュールが1馬身差で続き、それをすぐ後ろで追うショーマンフリートとテーオーダグラス。
ヴィレムは相変わらず後方を進んでいます。
4コーナーを回り、直線へ。
タケトンボに並びかけていくタガノチュール、その外からショーマンフリートも徐々に追撃態勢。
我らがヴィレムは、コーナーで徐々に外寄りに持ち出しながらほぼ最後方で直線に入った!
ここから来れるか!?
頼むー!
外側と内側に陣取った馬たちの間を割るように馬場の真ん中へ持ち出したヴィレム、ジワジワと前へ!
内外回り合流地点、鞍上西塚騎手のムチが入る!
加速開始だ!
よし行け~!
グイグイ伸びるヴィレム!
若干ヨレるようなシーンがありながらも内外の馬たちを次々とパス!
残り200、一気に4番手まで上昇してきたヴィレム、先頭に抜け出したショーマンフリートとの差は3馬身ほど!
やれー!!
しかしここで勢いに翳りが……!?
くうぅ!
逆に後ろから、ヴィレムよりワンテンポ遅れて付いてきていたドラゴンヘッドが迫る!
アカン、抜かれる~!
それでもドラゴンヘッドの方に体を寄せながら、内で粘っていたタケトンボ・タガノチュールを交わし、もう1頭外から追いすがってきたアスクナイスショーも抑えて3番手に上がったところでゴールイン!
ヨシ!
優勝はショーマンフリート。3/4馬身差の2着にドラゴンヘッド(7番人気)。
ヴィレムは更に1馬身1/4遅れの3着で決着しました。
結果
村上特別(2勝C)
(新潟・芝2000・稍重)
西塚(56)馬体重508
3着(14頭・2人気)
所感
残念、しかしこの状況では上々!
稍重発表ではありますが、新潟で勝ちタイム2:02.2、上がり35.9を要したとなれば字面以上に馬場が悪い状況だったのは間違いなく、その中でのこの走りは道悪不得手の馬としては上々。
最良の結果ではなかったとはいえ、文句をつけるところはありません。
道中同じような位置に居たドラゴンヘッドに後ろから交わされてしまったのは残念と言えば残念ですが、勝ちに行った分の差、道悪の巧拙の差であると判断して問題は無いハズ(ドラゴンヘッドは重馬場経験・実績が豊富)。
陣営としては良馬場なら差し切れていてもおかしくなかったという見立てで、自分ももちろんそう思ってはいますが、馬場が多少悪くとも後ろからレースを進めればそれなりに脚を使える(上り3Fはドラゴンヘッドに次ぐ2位)とわかったことは今後雨に祟られた時に(見ている私が)少しは心強くあれる材料となってくれるでしょう。
これからもこういう天気で戦う事はあるでしょうからね。
二度あることは……
二回続けて雨に見舞われただけに、先はともかく流石に次に関してはピーカンの良馬場でやれると思いたいですが。
しかしこの馬場でもめげずに脚を伸ばしてくれたことで、このクラスでは確実に上位の力があることもまた証明。
差し追い込み脚質だとクラスが上がれば展開にも左右されるでしょうが、順当に行けば再び勝利する日は遠くないでしょう。
天に見放されても挫けず戦ってくれたヴィレム。
自分も彼が必ず上に行ってくれると信じる「意志の兜」を心に被せ、この先も応援を続けていきたいと思います!
まずは無事に次へ!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)