こんにちは、まちかね太です。
9月22日の中京11レース・第72回神戸新聞杯(G2)(中京・芝2200)に、ワラウカドでの出資馬ヴィレムが出走しました。
6月の前走で1勝クラスを突破した後は北海道で英気を養い、満を持して迎えた菊花賞トライアル。
春の実績馬たちに対する挑戦者の立場ではありますが、中間の調教も絶好で陣営のコメントなども強気に取れるものが多く、下剋上を大いに期待して臨む一戦。
前二走で見せてくれた抜けば玉散る刃のごとき末脚を今回も閃かせ、夢舞台への道を切り開いてほしい!
決戦桶狭間!
勝って上洛だ!!
以下、ズバッとターフを切り裂いてくれると信じて見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ヴィレム
ヴィレム
(牡3・キズナ×ポウリナズラヴ by Mizzen Mast)
栗東・藤原英昭厩舎

ここまでの戦績:5戦2勝(2・1・0・1・0・1)
前走:6月9日・3歳以上1勝クラス(東京・芝2000)1着(→レース記事はこちら) 中14週
レースまでの状況
勝利した前走直後の6月12日に「レース中に右前を捻って若干腫れている」との近況報告がありましたが、幸いにも翌日「検査の結果靭帯や屈腱などの損傷は見られない」との続報が入りました。
ビビったー
ビビったああーー!!
捻挫しているには違いないので喜んでいる場合でもないのでしょうが、最悪の展開にはならなかったことでホッとひと息。
その後一週間ほど吉澤ステーブルWESTで静養して脚の状態も良くなり、夏場の暑さが厳しくないところで秋に向けてしっかり乗り込ませたいとの意向で、6月24日に北海道のファンタストクラブへ移動しました。
移動後は腰の疲れや右トモの硬さなどを指摘されてケアを受けつつも、順調にリフレッシュ。
7月末からは坂路入りを開始して調教のペースも上がり、疲れや硬さも良化して体調も良好。
これを受け、8月16日に函館競馬場への移動を挟んだのち、24日に栗東への帰厩を果たしました。輸送熱なども無くダメージは少なかったとのことで一安心。
北海道行きは避暑のメリットと輸送のデメリットが併存しますが、ヴィレムに関しては利点だけを享受できたようで重畳。
帰厩後に乗り出しが始まってからも状態に問題は無く、次の目標は菊花賞トライアルの2レース(セントライト記念と神戸新聞杯)どちらかになると発表。
そして9月4日の近況更新で神戸新聞杯に絞ると報告されました。
北海道滞在中に菊トライアルを考えているとは言われていましたが状態次第とも言われていたので、これで進行方向が確定。
自己条件からコツコツと、という考え方もあるでしょうが、自分としては重賞挑戦大賛成です。
この趣味は夢を見るためにやっているのですからね!
菊花賞に出たいぞ!
同時に、鞍上は松山弘平騎手になることも発表。
ありゃ?
前走で見事な騎乗を見せてくれた北村宏司騎手継続かと思っていましたが、厩舎的にはどちらかと言えば彼の方がイレギュラーですし仕方ないでしょうか。
もちろん松山騎手にもなんら文句は無い(なにせリーディングトップ10の常連)訳ですが、ヴィレムの勝利は二度とも鞍上継続騎乗でのものでテン乗りでは全敗している事実があるだけに、大事な重賞挑戦で初騎乗のジョッキーに手綱が渡る事には正直不安が先立ちます。
とはいえ世間的には鞍上強化と見られるでしょう。
リーディング上位騎手の手綱さばきに夢を託します!
あんじょうよろしゅう!
まあそれ以前の問題としてこの時点では確実に出走できるかどうかはわからなかったわけですが(言うて2勝馬なんで)、9月16日の特別登録段階で登録頭数がフルゲートを超えることは無く、無事に出走出来ることも確定しました。
ヨーシヨシ!
なお16日に終わっていたセントライト記念では、前走でヴィレムが下したスティンガーグラスが5着、前々走でヴィレムにコンマ1秒先着していた同厩アスクカムオンモアが6着。
皐月賞上位入線組が居たセントライト記念と比べ、神戸新聞杯には春のクラシックで上位入線した馬は登録しておらず、比較上ヴィレムにも充分チャンスはあると思える結果に。
そして当週の追い切りを迎えたヴィレムは、順調に良い時計・動きを披露。
調教駆けする馬なのはもうわかっているのでいつも通りと言えばいつも通りではありますが、メディアにも結構取り上げられて目に見えて注目度は上がっている様子。
取材で藤原師が「菊花賞に出したい」とコメントしているなどと言う話も伝わり、こちらの期待も否が応にも高まって行きます。
マジ行けそうやん!?
そして神戸新聞杯の出走メンバーも確定。3枚の菊花賞行き切符を争うのは、ヴィレムを含め15頭。
実績的に図抜けた馬がおらず人気はかなり分散する形になりそうですが、予想段階で一応の中心と目されるのはメリオーレム(父シュヴァルグラン)でしょうか。
春はすみれS3着、プリンシパルS2着で大舞台へ惜しくも進めませんでしたが、前走で小倉芝2600の2勝C戦を圧勝してステイヤー資質の片鱗を見せ、菊を目指してここへ臨んできました。
ただし他に人気上位と目される馬も、京都新聞杯1・2着のジューンテイク(父キズナ)・ウエストナウ(父キズナ)、毎日杯勝ち馬メイショウタバル(父ゴールドシップ)、青葉賞2着のショウナンラプンタ(父キズナ)、メリオーレムと同厩の4戦3勝馬オールセインツ(父キズナ)、デビューから2連勝後の前走ハナ差2着のバッデレイト(父サトノダイヤモンド)などなど枚挙に暇が無く、誰が切符を獲ってもおかしくありません。
ヴィレムは週中のイメージ程には新聞紙上の印は多くなく、彼らの次位グループの一角という扱い。8~10番手くらいの評価になりそうでしょうか。
とはいえメリオーレムとのプリンシパルSの着差(0.1秒)を考えてもそう大きな差があるとも思えません。
すみれSでも後塵を拝したメリオーレムに三度目の正直で雪辱を果たせれば、そのまま勝利にも近づくはず。
まずは打倒メリオーレム!
枠は4枠7番。勝率は若干低めですが、可もなく不可もなくの範疇の域。
松山騎手の過去3年コース実績も、同様に可もなく不可もない感じ。
キズナ産駒のコース好走率はまずまず優秀ですが、今回の上位人気馬はキズナ産駒だらけなので優位性は特になし。
メリオーレム鞍上の川田騎手がアホみたいな好走率を叩き出しているので比較すると不安を感じたりもしますが、ヴィレム単体でのコース相性データとしては総じて可も不可もなしといったところでしょうか。
特に悪いデータは無いので、後は信じるのみ。
古都の大舞台を目指し、さあいざ上洛戦開始!
明日は瀬田に旗を立てよ!
レース内容
週末は一時は大雨になることも危惧されていましたが、どうにか天気は持ちこたえ……と思ったら、レース当日の昼頃にかなり激しい雨が。
その後一応雨は上がりました(11レース時点の天候は曇り)が、芝は稍重発表ながら水気は多そうです。
土曜日にサブマリーナが出走を取り消し、出走馬は14頭に変更。
ヴィレムは前走比マイナス4キロの506キロでパドックに登場。デビュー戦から一貫して馬体重が減り続けていますが、それだけここ目標に仕上げてきたと解釈したいところ。
多くの観衆の中でも変に荒ぶることも無く歩けており、力は存分に発揮出来そうです。
人気はやはりかなり割れましたが、1番人気は結局メリオーレム(3.7倍)。以下メイショウタバル(5.4倍)、ジューンテイク(5.9倍)、ショウナンラプンタ(8.2倍)、ウエストナウ(8.7倍)までが10倍以下。
ヴィレムは最終的に18.9倍の10番人気でした。
その後本場馬入場、輪乗りとつつがなく進行。枠入りもスムーズ。
最後にゲートインしたのは大外ではなく14番のビザンチンドリームでしたが、問題なくスッと収まり準備完了。
ゲートオープン!
おっし!
ヴィレム、若干ヨレ加減にも見えましたがまずまず問題なくスタートを切ることに成功。
そのまま馬なりで歩を進め、周りの行きたい馬を行かせて中団に位置取りながら1角を目指します。
馬群を引っ張るのは大方の予想通りメイショウタバル。
……ん?
最初のホームストレート終盤で外に出していたヴィレム、1コーナーに入る辺りから早々に前へと進出を開始。
メイショウタバルから4~5馬身離れた2番手を追走するインテグレイト、それに続くゴージョニーゴーやジューンテイクのすぐ後ろまで外目から上がってきています!
えっ、この展開で大丈夫なん?
これはここ2走の新ヴィレムでは無くそれ以前の旧ヴィレムに近いやり方では?
掛かっているわけでも無さそうなのに何故?
と不安がよぎりましたが、出来るのは信じることのみ。
頼む~!
隊列はそのまま向こう正面を通過し、3コーナーへ。
快調に飛ばすメイショウタバルのリードは5~6馬身。ヴィレムも徐々に前との差を詰めようと動き出し、すぐ前のゴージョニーゴーの外に並びかけるように上昇。しかし順位自体は変わらず5~6番手のまま4角を通過、直線へ。
直線、逃げ込みを図るメイショウタバルのリードはまだまだたっぷり3~4馬身。
追いかける組の先頭には内目からジューンテイク。1馬身差でショウナンラプンタ、バッデレイト、そして外にはヴィレム!
しかし手応えは芳しくないか!?
頼む!!
今までのように、ここからワンテンポ遅れての豪脚を発揮してくれ~!
しかし……。
ああ~~~
坂に入るとヴィレムの脚は止まってしまい、続々と後続に……。
おおお……
レースはメイショウタバルが一杯に逃げ切り優勝。半馬身差まで迫ったジューンテイクが2着。2馬身差の3着にはショウナンラプンタが入り、この3頭に菊花賞の優先出走権が与えられました。
1番人気メリオーレムは5着まで。
ヴィレムは9着での入線という結果に終わっています……。
結果
神戸新聞杯(G2)
(中京・芝2200・稍重)
松山(57)馬体重506
9着(14頭・10人気)
所感
菊の花は咲かず……
人気通りと言われればそれまでですが、本気で通用すると思っていましたし、負けるにしてももうちょっと違う形になるだろうと思っていたのでかなりショックな形での敗戦。
差して届かず、という形なら納得できたのですが、前に行って末を失くすという負け方はすみれSで卒業したと思っていただけに……。
新聞などでのレース後騎手コメントでは「好位に付けられた」という言い方をされているので、そもそも差し戦法を取る気が無かったとも思えます。
何故に?
とはいえ逃げ馬が1着、道中2~3番手だった馬が2着という結果なので、展開的にはあながち悪い戦法だったとも言い切れず(先行するならするで終始外々を回していたのはどうかとは思ってしまいますが)。
そもそも道中前に行って残れなかった馬たちはヴィレム以外も軒並み2勝クラスの馬。上位馬は春の時点で重賞好走していた馬。単純に現時点での実力差が如実に出ただけともゲフンゴホン。
メリオーレムにもまた後塵を拝してしまいましたし……。
まああくまで現時点では、の話!
ただそうだとしても、ヴィレム伝家の宝刀が未完成であれどこまで通用するかは見たかったので、ちょっと納得いかない形の敗戦ではあります。
と言っても「馬場が向かずノメった」という騎手コメントが各媒体から発信されているので、どうあれ全力全開とは行かなかったのでしょうが……。
結局のところ、今回に関しては展開以前に天運が無かったと諦めるしかないのでしょう。
すみれSの時と似たような感じの負け方ではあるので、少なくとも前受けの形では距離もちょっと厳しかったのかもしれませんが。
しかしプリンシパルSの時には前に行ってほしかったのに後ろからレースをし、今回は後ろから進めて欲しかったのに前目に行くとは。
結果の良し悪しはともかくとして、なかなかこちらの思い通りには行かないものですね……。
これだから競馬は面白い!
……とまでは悟り切れない!
とはいえこれも競馬、という事ではあるでしょう。
ただまあ残念な結果には終わってしまいましたが、この一週間多くのメディアでヴィレムの名が出てきて非常に楽しかったのは間違いなく、それだけでもこの重賞挑戦には自分にとっては充分価値がありました。
出資者冥利に尽きます!
今回のみならず、皐月賞(すみれS)、ダービー(プリンシパルS)も含め三冠全てにアプローチをかけてくれて今年は非常に楽しく一口ライフを送ることが出来ています。
その分口惜しさも大きいですが、それもまた醍醐味ではあるのでしょう。
ヴィレムの頑張りに感謝!
無情の雨の前に夢は散り、この先は自己条件戦から出直し。
今回全力だったとのことですぐに次を考えられる段階ではないようですが、まだまだヴィレムは成長できると陣営も考えておられるようなので、この先に改めて期待させてもらいたいと思います!
一度や二度散っても、また咲けばそれでいい!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)