こんにちは、まちかね太です。
6月30日の佐賀6レース・日刊スポーツ東京本社杯第4回佐賀ユースカップ(重賞・ダ1400)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬トレベルオールが出走しました。
佐賀の春二冠では共に3着。上位馬との差は如何ともしがたくも、自身もまた当地での世代トップクラスであることは示してくれる立派な結果だったと言えるでしょう。
それから一ヵ月、次に矛先を向けることになったのは佐賀ユースカップ。
距離は再び1400に短縮。トレベルオール自身にとっては決してベストな距離では無いでしょうし、逆にこの距離でこそ本領発揮となりそうなライバルもいますので楽な戦いにはなり得ないでしょうが、二冠での上位二頭が不在とあってはそうそう恥ずかしいレースは出来ません。
ここで重賞タイトルを
獲るぞ!
そしてあの超星に再び挑戦状を叩きつけるのだ!
以下、初重賞制覇達成を信じて見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・トレベルオール
トレベルオール
(牡3・オルフェーヴル×トレサンセール by Rip Van Winkle)
佐賀・真島正徳厩舎

ここまでの戦績:13戦4勝(4・2・2・2・0・3)
前走:5月26日・栄城賞(重賞)(佐賀・ダ2000)3着(→レース記事はこちら) 中4週
レースまでの状況
栄城賞3着のレース後コメントで、この後は「9月26日のロータスクラウン賞を目標に夏場をどうするか考えていく」という方針が示され、二日後の28日の近況で馬体に問題も無いため6月30日の佐賀ユースカップに向かうと発表されました。
栄城賞後に2000mは少し長いという話が出ていましたが、仮にそうだとしても佐賀ユースカップの距離である1400mはトレベルオールにとっては短いとは思います。
当面最大のライバルとなるであろうトゥールリー(父ダノンレジェンド、飛燕賞など重賞3勝)には二冠でこそいずれも先着しましたが、1400戦では勝てていませんし。
と言っても2月の飛燕賞ではあと一歩の半馬身差まで詰め寄っていましたし、その後の成長を加味すればこの距離でも既に力関係が逆転していると見ても贔屓目でもなんでもないはず。
鬼の居ぬ間に洗濯、当地の絶対王者ウルトラノホシが出てこないであろうここで重賞制覇を果たしておきたい!
やるぞー!!
多少の不適条件はひっくり返すくらいでないとあの星には歯牙にもかけられないでしょうから、改めての挑戦権を得るためにもタイトルが欲しいところです。
その為の水先案内人となるジョッキーが誰になるのかも注目されましたが、6月5日の近況で地元の若手ジョッキー・山田義貴騎手に依頼すると発表されました。
デビュー3年目にして既に通算200勝越え、勝率も高めで、将来性は申し分ない期待の若手。
とはいえ経験値の面ではやはり多少の不安はありますが、ここで結果を出せれば主戦騎手となってくれるかもしれません。
鞍上がレースの度にコロコロ変わるのはトレベルオールにとって(いくら一流ばかりであっても)良くは無いでしょうから、そういう意味でも期待させて貰いたいところ。
よろしゅう頼んまっせ!
レースまで一か月の間の調整は問題なく順調で、問題が無さ過ぎたのかその間の近況は至極あっさりとしたものが続きました。
ちょっと物足りない気もしますが、まあ便りが無いのは良い便りということでしょう。
順調ならばよろし!
そして佐賀ユースカップの出走表確定の日を迎え、トレベルオールも無事出走馬12頭の中に名を連ねました。
佐賀二冠上位2頭・ウルトラノホシとデッドフレイを欠くメンツの中であれば、二冠ともに3着のトレベルオールと4着のトゥールリーの一騎打ちの構図……かと思いきや、あながちそうでもなさそう。
二頭と差のない評価を受けている馬もいて、その筆頭がムーンオブザサマー(父モーニン)。
元々2歳時は佐賀トップの一角として、牝馬ながらウルトラノホシやトゥールリーと僅差の勝負を繰り広げてきた馬だけに、この評価もさもありなんというところ。
昨年11月以降はレースから遠ざかっていましたが、5月に復帰して古馬相手に1300m戦で4→2着。復調気配の中でこのレースに臨んできました。
他にも、二冠では完敗したものの距離を縮めて前哨戦・スターマイン特別を制してきたフークファンタジー(父アポロケンタッキー)や、スターマイン特別2・3着のノーブルビーチ(父ビーチパトロール)・グッドタイミング(父パイロ)あたりもそこそこの評価を得ている様子。
ムーンオブザサマーは2歳時にトレベルオールとシリウス特別(1400m)で顔を合わせ大きく先着していますし、フークファンタジーやノーブルビーチはこの距離が良さそうな馬ですから強敵となってくるかもしれません。
それでも!
もう泣き言を言っていられる立場でもないのが今のトレベルオール。
見事勝利を掴んでくれると信じて!
レース内容
当週は全国的に雨模様でしたが、佐賀もかなりの雨に見舞われ馬場は泥田状態。当日6レース時点では多少マシではあったようですが天候は雨、馬場は不良。
「馬場が軽くなるとイヤ」と言われていますし、前が残る展開にならないことを祈ります。
パドックに登場したトレベルオールの馬体重は前走比プラス1キロの446キロ。イレコミなどは見られず、状態は良さそうです。
単勝人気はかなり上位が競る形になりましたが、最終的にトゥールリーが2.5倍で1番人気。トレベルオールは4.1倍の2番人気。以下フークファンタジー(5.9倍)、ムーンオブザサマー(6.0倍)と続き、この4頭が10倍以下。
トレベルオールの評価が思ったより低く、逆にフークファンタジーの評価が高い感じ。
まあ人気より結果!
本場馬入場から輪乗りまでは問題なく進行。例によって枠入りでは渋る場面も見られたトレベルオールでしたが、大きなトラブルはなくゲートイン。他馬も続々収まって行き、最後に大外オンリエドも入って準備完了。
ゲートオープン!
ウム!
……んん?
悪くない飛び出しを見せたトレベルオール。鞍上は気合を付けて、そのまま好位へ上がって行こうとしているようです。
Oh……?
最初のコーナーへ向けて一気にハナを奪っていこうとするトゥールリー、競り合うオンリエド。2馬身遅れてフークファンタジー、ムーンオブザサマー、グッドタイミング。
トレベルオールはそのすぐ後ろに付けて1コーナーを回って行きます。
前走も早めの競馬を展開していましたが、これはそれよりも……。
大丈夫なんか~?
佐賀移籍直後の先行していた頃を思い出して不安になる中、レースはこちらの心中などお構いなしに進行。
馬群は向こう正面に入り、3コーナーへと向かっていきます。
トレベルオール鞍上山田騎手はかなり大きなアクションで馬を前へ押し出そうとしているようですが、その前方でスーッと前へ上がって行くムーンオブザサマーのスマートさに比べると反応の差は歴然。
これはヤバい!?
3~4コーナー中間点、外から上がっていったムーンオブザサマーが一気に先頭を奪うとそのまま大きく差を広げていき、独走態勢へ。
トレベルオールも外から上がってきてはいるものの、手応えを見るとこれは厳しいか!?
あああ~~
ムーンオブザサマー、2番手トゥールリーに5馬身差を付けて直線へ。
外目から3番手前後の位置で直線に入ったトレベルオールの方は、コーナーワークで内を取った馬に遅れ5番手ほどに後退。
そしてそこから伸びる気配は……。
こんな……
トレベルオールはムーンオブザサマーが千切ってゴールを駆け抜けた後の2番手争いも遠く前に見て、更に後ろから来た馬にも交わされてゴールイン……。
こんな……はずじゃ……
優勝はムーンオブザサマー。6馬身差の2着にはトゥールリーが粘りこみ、クビ差の3着にケンタッキーグレイ。
トレベルオールは掲示板すら外してしまい、6着での入線となりました……。
結果
佐賀ユースカップ(重賞)
(佐賀・ダ1400・不良)
山田(56)馬体重446
6着(12頭・2人気)
所感
青春はバラ色とは
限らない……
序盤から先行して位置を取りに行った結果として末を失くし完敗。一言で言えば戦術ミスでした。
前目でレースを進めると切れ味が削がれるのは前走時点で分かっていたこと。
追走に余計に脚を使う事になる短距離戦でそれをすればこうなるとは予想できた話。
結果として3~5着馬には後ろから抜かれる失態を演じてしまい、これまで何度も戦って一度も先着を許していなかったケンタッキーグレイやキトーウィン(4着)にも敗れるという苦渋を味わう羽目になってしまいました。
無念……
この策は騎手が下手を打ったわけでは無く、雨で軽くなった馬場に対応して勝ち切る為に陣営が指示したものということですが、残念ながら馬の持ち味を殺すだけの下策に終わったと言えます。
とはいえそれも結果論。
勝ったムーンオブザサマーは道中トレベルオールと大差ない位置から進めて圧勝していますし、トゥールリーは逃げ残っての2着となりましたので、「勝つ為に」この策に出たのは方向性としては間違っていなかったと思います。
が、2着のトゥールリーにしてもケンタッキーグレイにあわやのところまで迫られましたので、展開としては先行組に厳しかったのは間違いなさそう(他の先行組のフークファンタジーやグッドタイミングはトレベルオール同様沈没)。
要するに、この距離で先行策に出て展開を跳ね返せるほどの力はトレベルオールには無く、逆にムーンオブザサマーが展開不利を問題にしないくらい抜けて強かったということでしょう(と言うよりムーンオブザサマーには自分で展開を作れる余裕があり、それによって他の先行馬を潰した)。
ムーンオブザサマーには2歳時のシリウス特別(当時のトレベルオールは先行策、ムーンオブザサマーは逃げ策)でも1.6秒千切られていますし(今回は1.7秒差)、この距離で先行策でやりあうのは分が悪かった。
今回は勝ち馬がお見事でしたと脱帽するよりありません。
まあ待機策でいつもの脚を発揮できていれば、トレベルオールならトゥールリーは交わして2着に来れたかも、とは思いますがタラレバですし、それでも今回に関しては勝つまでは厳しかったでしょう。
そもそも馬場状態がこんな泥田で無ければ先行策に出ることも無かったかもしれませんし、全体の展開も変わって結果も違ったかもしれませんが、それもまたタラレバ。
これも一言で言えば、今回は天に嫌われたということになるでしょうか。
ゆえに仕方ない結果!
そう納得したとしても、佐賀に来て初めて掲示板外に終わってしまった事にはやっぱり歯噛みする思いはありますが……。
悔しいし、悲しい……
あの星がまた遥か彼方に遠ざかってしまった……。
とはいえ落ち込んでばかりもいられません。
レース後の陣営コメントでは敗戦にもそう気落ちした様子は無く、「馬場状態が良ければもっと走れる」と前向き。
芝も合いそうということで、次走候補に盛岡の芝重賞・オパールカップ(7月30日・芝1700)が挙げられています。
輸送もあるので実際に出走するか否かは状態を見て、という事のようですが、今回の敗戦が無ければおそらく選択肢として挙がることは無かったレースでしょう。
負けもまた新たな可能性を探ることに繋がってくれるのなら無駄にはなりません。
青春に挫折は付き物。この敗戦も糧にして、塞翁が馬のめぐり逢いに繋がることになってくれれば。
そしていつかは
夢を掴みたい!
重賞制覇へのチャレンジはまだまだ続く!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)