ワラウカド 一口馬主

フラーハ from パカパカ その蹄音は 喜びを運び来る(ワラウカド出資馬出走報)

フラーハ from パカパカ その蹄音は 喜びを運び来る

こんにちは、まちかね太です。

2月11日の東京1レース・3歳未勝利(ダ1400)に、ワラウカドでの出資馬フラーハが出走しました。

ワラウカド現3歳世代中央募集馬は全部で7頭。その内5頭が昨年内にデビューし、フラーハ含め4頭が新馬戦で掲示板を確保するという近年では稀な好スタートを切っていました(うちヴィレムが2戦目で勝ち上がり)。

しかし今年に入ってから、クライノーモアの未出走引退が決定。サクソフィーナ・シームレスは今年初戦で掲示板を外してしまい、カポデテュティカピには一向にデビューのメドが立たず、つい先日キングズロアの骨折も判明。

大先輩ルヴォルグの屈腱炎引退も重なり、重苦しい空気が立ち込めてきたような気も。

しかしフラーハからしてみれば、今回は昨年12月のデビュー戦を3着として以来の、満を持して勝ち上がりを狙ってきたレース。

スワヒリ語で「喜び、幸せ」を意味するというその名の通り、見事勝ち上がって自身のみならず皆に喜びをもたらしてほしい!

まちかね太
まちかね太

朗々歌え歓喜の歌を~!

以下、立ち込める暗雲を吹き飛ばす初勝利を願って見ていたレースのレポートです。

出走馬プロフィール・フラーハ

フラーハ

(牝3・ドレフォン×ナンシーフロムナイロビ by Sixties Icon)
美浦・嘉藤貴行厩舎

フラーハ231202

ここまでの戦績:1戦0勝(0・0・1・0・0・0)

前走:12月2日・メイクデビュー中山(2歳新馬)(中山・ダ1800)3着(→レース記事はこちら)中9週

レースまでの状況

デビュー戦の記事は簡易版だったので、そこまでの経緯も改めて。

2022年9月の新規募集にラインナップされた栗毛のドレフォン牝馬、それがナンシーフロムナイロビ21ことフラーハでした。
母の産駒は初仔レナーナ、第2仔ミレーレに続いて3頭続けてクラブで募集がかけられた形に。

と言っても一度はセレクションセールに上場されており、よその馬主さんのお声がかからずワラウカドが競り落として募集に至ったという経緯ではあります。

要は実質主取り。
手術歴があったので、そのあたりも嫌われた一因だったのでしょうか。

しかし個人的には募集ラインナップが決まる前からクラブに来てほしいと思っていた馬で、セリに回ってガッカリしていたので、買い戻しでクラブ募集になったのをもっけの幸いと躊躇なく出資決定。

まちかね太
まちかね太

売れ残りがナンボのモンじゃーい!

残り物には福がある! ハズ!
……あったらいいなあ。

ともかく、自分のワラウカド初出資馬の1頭だった姉ミレーレ(1戦のみで故障引退)の無念を晴らしてほしい。

そんなこちらの勝手な思い入れは関係ないでしょうが、1歳12月にファンタストクラブに移動後、2歳早々から本格的に始まった育成メニューは、気性の煩さや物見しがちな面など精神面での注意点には言及されながらも概ね順調に進捗。

4月にトモのむくみ、5月に右トモ球節の腫れなどがありましたが大事には至らず、5月に嘉藤師が馬見に来た際に「ダート血統でもありますのでダートのレースが増えてくる夏ぐらいをひとつの目標にして進めたい」と一応の目安が示されました。

まちかね太
まちかね太

順調順調!

しかし、6月頃から「背腰に疲れが見られる」というコメントが近況に挟まれるようになり、それが解消傾向となったあとも暫くトモや腹回りに疲労が残っていた様子。

それもあって、7月28日の近況で嘉藤師に「少しトモに疲れがあるようですね。本州の暑さもありますので、9月から10月位での移動を考えています」と、予定の後ろ倒しを宣告されてしまいました。

まちかね太
まちかね太

よよよ……

当時は殺人的な猛暑でしたし、無理をして体調を崩してしまっては元も子もないので仕方ありません。

ただしその甲斐あってか8月は状態も良く順調に調整を進めることが出来、8月18日の近況では嘉藤師に「前回よりも馬体が良くなっていますね。疲れも取れて体調面も問題ないようですし、来週か再来週には本州に移動させたいと思います」と、改めて本州移動の見通しを出してもらう事が出来ました。

その後体調を崩すようなことも無く、ほぼ予定通り8月29日にファンタストクラブを出発し、本州へ。
K2ステーブル滞在を挟んで、9月7日には早速美浦に入厩と相成りました。

持ち乗りの助手さんから「良い馬です!」と言ってもらえたという事で、期待も高まります。

その後は暫くゲート試験への対策を主として調整されていたようですが、9月22日に受験したゲート試験では枠入りを渋ってしまい落第。

まちかね太
まちかね太

おろ?

まあそれまでのコメントもゲートには少々手こずっているような匂わせはあったので、そういうこともあるかとは思いましたが、更に練習を重ねて臨んだ28日の再試にも落第。

まちかね太
まちかね太

おりょりょ?

今度は枠入りはしたものの発馬が上手くできなかったという事のようです。

それからまた少し間を空けて臨んだ10月4日の再々試で、嘉藤師自らが跨ってようやっと合格。
今度はゲートもスムーズに出たという事で、ようやく一息です。

まちかね太
まちかね太

ふう、やれやれ。

その後もトレセン在厩で最初の追い切りが行われ感触は上々だったようですが、ゲート試験で手こずったせいもあってトレセン滞在が長くなり馬がピリピリしてきたということで、一旦放牧してリフレッシュを図ることになり、10月12日にK2ステーブルへ移動。

移動後、疲労とストレスから来ると思われる皮膚病を発症してしまいましたが、10日ほどで落ち着いたようで調整再開。

皮膚病も良化し、疲れも癒えたタイミングとなった11月9日、美浦に帰厩。
中山ダート1800戦目標と発表され、後日12月2日の新馬戦でのデビュー方針が決定しました。

「能力は水準以上だと思います(嘉藤師)」という心強い言葉も貰います。

デビュー1週前に放馬トラブルなどもありましたが、それ以外は概ね順調に迎えることが出来たデビュー戦は1番人気で迎える事に。

レースでは、懸念のゲートではやはり中でガチャガチャしていたものの出遅れはせず、逆にダッシュを効かせて一気にハナを奪うと快調に逃走。
4角でも手応え良く先頭のままでこれはいただきと思いましたが、最後の坂で脚色が鈍って後続の強襲を許してしまい、勝ち馬からクビ+クビ差の3着に惜敗となりました。

まちかね太
まちかね太

悔しい~!

レース後は馬の状態には問題ありませんでしたが、レース中やゲートなどで見せたテンションの高さが悪化する懸念をぬぐい切れず、次走優先権を放棄して放牧し、リフレッシュを図ることに。
距離も現時点では1800は長かったという判断で、東京開催の1400・1600戦を目標に進められていくことになりました。

K2ステーブル移動後は飼葉食いが落ちていたということですが、徐々に食いも戻り馬体重も回復。
調整を進めていったところで少し硬さが出てショックウェーブでのケアが施されたりもしましたが概ね順調に推移し、1月10日に美浦へ帰厩。
2月4日もしくは17日の牝馬限定ダート1400戦を目標にする方針が示されました。

ところが、1月19日に行われたゲート練習の報告が心配な内容。
「枠入りを嫌う以外に、枠内で立ち上がるなど駐立も難しい状態」だと言うのです。

まちかね太
まちかね太

Oh……

否応なく再教育の必要に迫られ時間を要するため、次走目標は17日のレースの方に。

正直それすら大丈夫なんかなあ、という感じでしたが、二日に渡って「ゲート枠内で縛ってゲート枠内での振る舞いを再度教育(嘉藤師)」した結果、「金曜には中で落ち着きを見せており、ソワソワするような様子も見られませんでしたので、かなり進歩したと思います(1月31日近況、嘉藤師)」と、意外にあっさり状況は良化している様子。

存外すんなり行ったこともあってか反動も少なく、飼葉もしっかり食べられているという事で、出走目標を前倒しして2月11日のダ1400戦に向かう事になりました。

牡馬混合戦という事もあってか最終的な出走の是非はメンバーを見て、という事でしたが、想定メンバーに問題が無かったという事か結局そのまま出走が決定。

レースにはフルゲート16頭が揃いましたが、確かにメンバーはやや手薄な感じ。

フラーハ以外で前走掲示板に載っているのは、先週3着して連闘を掛けてきたアルニラム(父リアルスティール)、10月のデビュー戦4着以来のエコロヴァルム(父ロージズインメイ)、前走4着・その前2走は1番人気というテイエムビッグサー(父ビッグアーサー)の3頭だけ。

新聞の予想印もこの辺りが集めていますが、この時期は初ダートでの大変身という事例も珍しくはないので、上記3頭以外のメンバーが油断していい相手というわけでもありません。
初ダート組でそこそこ支持を受けそうなのはスート(父ファインニードル)でしょうか。

ただし、彼らをも差し置いて本命対抗印が集中しているのは我らがフラーハです。
どうやら圧倒的人気に推されそうな気配。

先週、新馬戦でクビ差先着された相手であるカピリナが未勝利戦(当初フラーハの予定に上がっていた牝馬限定戦)を大差圧勝していたこともこの評価の一助になっているのかもしれません。

まちかね太
まちかね太

こちらも続け~!

なお、パカパカファーム生まれの同期生チェルシー(父サトノアラジン)の名もメンバーに連なっています。
幼馴染としてこちらにも少し注目。

枠は4枠7番に決定。
好走率としては若干上位の枠で悪くはないのですが、ゲートに不安があるだけに真ん中の奇数枠というのは正直微妙な感。

とはいえドレフォン産駒、鞍上横山武史騎手のコース実績はメンバー中相対的に上位ですし、枠もアベレージ自体は問題ないのでデータ的には向いている条件のはずです。

ゲートさえ無難に出られれば勝ち負けは固いハズ。
直前練習はこなしたとはいえまだまだ安心は出来ませんが……。

まちかね太
まちかね太

ゲートに無事に入って、
無事に出られますように!

そして勝利を!

レース内容

当日は仕事でしたがたまたま休憩とレース時間が被り、グリチャでリアタイ観戦。
1レース時点の東京競馬場は晴、ダートは稍重。

フラーハは前走比マイナス12キロの464キロで登場。

まちかね太
まちかね太

なんですッて!?

先に数字を見てしまったからか、パドックを周回するフラーハのお腹が巻き上がっているように見える……。
まあ最新の近況時点で報告された馬体重とほぼ同じなので、予想された話ではあるのですが。

……想定内という事で、大丈夫でしょう、多分。
気になるようなイレ込みなどは見られませんし。

最終単勝人気は1.9倍でフラーハが1番人気。2番人気はちょっと意外でしたがスート(3.5倍)、3番人気がアルニラム(4.6倍)でした。
4番人気エコロヴァルムは18倍ちょいなので、3頭の三つ巴評価という形でしょうか。

もう少し一本被りになるかと思ったのですが、マイナス体重の影響もあるのかな?

まちかね太
まちかね太

なんにせよ1倍台には違いない。

是非とも人気に応えておくれ!

その後本場馬入場、輪乗りへ問題なく進んでいき、枠入りの時間に。
フラーハはごねる事も無く、すんなりゲートイン。偶数番の各馬が入るのを待っている間も暴れたりせずに大人しくしてくれています。

まちかね太
まちかね太

よしよしそのまま!

そして大外アイアンロマンもゲートに入り、準備完了。

ゲートオープン!

まちかね太
まちかね太

んん!?

ほとんどの馬が一線の綺麗なスタートを切る中、ワラウカドの赤い勝負服は半馬身ほど遅れているか!?

しかし今日も二の脚はしっかりしているフラーハ、馬群の中をスルスル上がってすぐに好位へと取り付きます。

ハナ争いをするアルニラム・ダイチジェム・エコロヴァルムら3頭のすぐ後ろまで上がりましたが争いに加わろうとまではせず、前を見る好位先行策でレースを進めていく形。

まちかね太
まちかね太

悪くないぞ~

前走と違いハナを奪えなかったことがどう出るかですが、普通に考えればむしろ絶好の展開。

先手を取り切ったダイチジェムが引っ張る流れの中、前のグループと付かず離れず虎視眈々と視界に収めたまま3コーナーに入り、4コーナーへ向かっていくフラーハ。

先頭ダイチジェム、4コーナーを回り、直線へ。1馬身遅れてエコロヴァルム、アルニラム、少し遅れて外目からサンスイシサン。

そしてフラーハも、サンスイシサンの内から直線へ!

まちかね太
まちかね太

いや壁ぇー!

前にエコロ、外にサンスイが居るので出る場所が無い!

一瞬焦りましたが、残り400地点で外側に居たサンスイシサンが失速。
スペースが空いた! 府中の直線はまだ長い!

まちかね太
まちかね太

よし!

先頭は変わらずダイチジェム、1馬身差で追いかけるエコロヴァルム。内で粘るアルニラムは失速気味で、外目からジリジリとフラーハが単独3番手に浮上。

そしてフラーハ、そのままズンズン脚を伸ばし、前へ肉迫!

残り200、ダイチジェムを外から交わしたエコロヴァルムに更に外から並びかけます!

まちかね太
まちかね太

行け~!

暫く抵抗を見せたエコロヴァルムでしたが脚色の差は歴然。

残り100、フラーハがエコロヴァルムを突き放し、完全に先頭へ躍り出ます!

エコロヴァルムに差し返す脚は無く、外から追い上げてきたテイエムビッグサーにも追いついてくるほどの鋭さは見えません。

まちかね太
まちかね太

もらった!!

この時点で勝利は確定。

鞍上横山武騎手は最後までしっかり追い続け、フラーハは2着争いをする2頭に2馬身の差を付けてゴールに飛び込みました!

まちかね太
まちかね太

カモーン!!

優勝はフラーハ

2馬身差の2着争いは、テイエムビッグサーがエコロヴァルムをクビ差制して先着。パカパカ組のチェルシーも5着に頑張りました。

結果

3歳未勝利(東京・ダ1400・稍重)
 横山武(55)馬体重464

 1着(16頭・1人気)

所感

まちかね太
まちかね太

まずは一安心。

人気的には勝って当然という評価でしたが、ゲートだったりマイナス体重だったり不安な面もありましたので、しっかり結果を出してくれてホッとしたというのが最初の感想。

最大懸念のゲートに関しては、若干出負け気味ではありましたが枠入りも駐立も無難にこなせましたし、結果的に逃げずに先行抜け出しという横綱相撲の競馬をすることに繋がったのは今後に向けて大きな財産となったでしょう。

この競馬が出来るなら、いずれ距離にも融通を利かせられる可能性もあるのではないでしょうか。

正直な話メンバーレベルは低かったとは思いますが、一度のハナ差負けでその後の競走生活が狂う事も珍しくないこの世界、勝てるところでキッチリ勝っておくのは重要。

一度勝利したことでこの後は成長を待つこともチャレンジすることも好きなように選べますし、このレースを選んだ陣営の選択は慧眼でした。

明確に手のかかる馬だと思いますが、しっかり付き合ってきっちり結果を出してくれた嘉藤師はじめ厩舎スタッフの皆様、出走可能性のあるレース全てを空けておいてくれたらしい横山武史騎手、外厩の皆様、育成スタッフの皆様、そしてクラブ関係者の皆様に感謝を。

そしてもちろん、厳しいゲート訓練を乗り越えて勝ちを掴んでくれたフラーハの頑張りに、限りない感謝を捧げたいと思います。

次走に関しては明言されていませんが、この時期に勝てたので、その気になればアネモネSなどで芝のお試しを兼ねての桜花賞路線ギリギリチャレンジもアリかな……とも少し思ったりもしますが、今回マイナス体重だったこと、メンタル面から現状連戦向きではないだろうことを考えると非現実の極みでしょうかね。

ゲート訓練でなんだかんだ言ってもメンタルが摩耗しているとは思いますし。

無理をする必要性は微塵も無いので、きっちり肉体・精神両面の疲労を取ってからの自己条件戦コツコツで充分満足です。

まちかね太
まちかね太

まずはゆっくりしてもらえれば。

もちろん挑戦があるならそれはそれで全力応援します!

さて話は変わって、この勝利は母ナンシーフロムナイロビの仔全体での初勝利(3頭で8戦目)。姉の無念も少しは晴らせたでしょう。

ついでにクラブ、そしてパカパカファーム生産馬としても今年のJRA初勝利。

悪い方に向きつつあった流れを良い方向へ引き戻し、この後に控えるヴィレムらに運気を繋げる事が出来ていたら良いですね。

皆に喜びをもたらしてくれたフラーハ。この先の道行きも歓喜と共にありますように!

まちかね太
まちかね太

それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。

(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)

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