2023年10月16日から11月17日までの3歳以上(2020年以前産)出資馬の近況まとめです。
この期間中の中央での3歳以上出資馬は4走のみで、着順も4着が最高と先月に引き続き停滞気味。
しかし、地方に移籍して出戻りを狙っている3頭がいずれも初勝利を挙げ、どうにか道筋を作ることが出来ました。
ということで以下、3歳以上出資馬たちの近況確認です
4歳出資馬たちの近況
以下、各馬の現況への所感です。
広尾サラブレッド倶楽部
2頭共に体調を整えることが出来ませんが、ドグマはようやく復調傾向。ウィンダミアの休みは長引きそう。
ドグマ(栗東・武幸四郎厩舎)牡・3勝C

チャンピオンヒルズ在厩。
口向きの難点は解消しきれないようですが、背腰の苦しさに関しては10月末以降はだいぶマシになってきた様子。
調教も終い13秒台の時計を出すようになってきており、ようやく復調気配も見えてきたといった状況。
この調子で。
ウィンダミア(美浦・林徹厩舎)牡・2勝C

テンコートレーニングセンター在厩。
先月のまとめ後に状況が悪化し、歩様が悪くなったり正常になったりを繰り返している状態。
ショックウェーブ放射をすると歩様に安定感が増すということですが、後膝や膝蓋、飛節の下部あたりがあやしいとの見立てながら原因が特定できないとのこと。
いずれにせよ時間が解決してくれる軽度のモノであろうという話ではありますが、長引きそうな気配。
我慢の時が続きそう……
ワラウカド
マテウス、ようやく復帰。
マテウス(栗東・鮫島一歩厩舎)牡・1勝C(未勝利)

長らくの放置の末に帰厩を果たし、11月5日の三春駒特別でおよそ半年ぶりのレース復帰。結果は9着でした(→レース記事)。
仕上がり切っていない状態と思われる中で多少は見せ場もありましたし、叩いての上昇に期待。
福島最終週は未勝利馬に出走の余地がなく除外となったので、次の出走は中京開催になるはず。
状態的には良くなっているはずなので、次こそは結果が欲しいところです。
さすがにそろそろお願いします!
YGGオーナーズクラブ
ミーナティエルナは復帰戦に完敗したものの、脚元は無事。
ミーナティエルナ(栗東・寺島良厩舎)牝・1勝C

10月24日に帰厩し、11月5日の平場1勝C(京都・ダ1400)で8ヵ月ぶりの復帰戦に臨んだものの、最下位15着に完敗(→レース記事)。
故障がようやく癒えたタイミングから考えればどう見ても拙速に過ぎる過程だったので、この結果も致し方なし。
更に中1週で18日の平場1勝C(京都・ダ1800)への出馬が確定していますが、距離が延びるのは好材料だとは思いますが一変まで期待するのは酷でしょう。
故障からの短期間での連戦となるので、またぶり返したりしないかが心配。
結果は無論欲しいですが、それよりもまずは無事に。
DMMバヌーシー
現役馬はいません。
3歳出資馬たちの近況
以下、各馬の現況への所感です。
広尾サラブレッド俱楽部
テラステラ・セントアイヴスは出走したレースで共に4着。
ドンカルロは障害2戦目を控えています。
テラステラ(栗東・矢作芳人厩舎)牡・2勝C

10月21日に帰厩し、11月4日の平場2勝C(京都・芝1600)で復帰。レースでは出遅れてしまい、4着まででした(→レース記事)。
中1週で18日の平場2勝C(京都・芝1600)への出走が既に確定。
相当に濃いメンバー構成で人気薄に転落することが予想されますが、実力的には引けを取るものでは無いはずなので叩いての上積みと合わせて激走を期待します。
頑張っておくれ。
ドンカルロ(栗東・高柳大輔厩舎)牡・1勝C

疲労回復のためにチャンピオンヒルズに出ましたが、回復状況は良好で順調にリフレッシュ。
馬体重も戻り、11月1日に栗東に帰厩しました。
その後の調整も順調で、11月18日の障害未勝利戦(福島・障害2770)への出走が確定しています。
前週にでも出走できたくらいに状態は良好なようなので、相手は強そうですがここでも好勝負を期待。
目指せ障害初勝利!
セントアイヴス(美浦・中舘英二厩舎)牡・1勝C(未勝利)

10月28日の萬代橋特別(1勝C・新潟・芝2400)では4角最後方から直線だけで追い込み4着(→レース記事)。
中1週で続戦の予定でしたが、多少硬さが出たという事で大事を取って福島最終週に1週予定を繰り延べたところ、未勝利馬まで出走枠が余らずあえなく除外。
更なる予定変更を余儀なくされました。
まあ予想された事態。
その次の週が2場開催になるローカル開催の最終週ですから、そらそうなるでしょうね……。
否応なく12月の中京開催が目標となるわけですが、調教師コメントがいきなり「出られるレースならなんでもいい」という感じに変わってしまったので、ブレが心配です。
大丈夫かいな……
ワラウカド
ヘリックス・ヒズハイネスは門別で初勝利。2勝目は挙げられませんでしたが、2頭共に園田移籍でもう一度機会を狙います。
ポーレットは復帰戦目前。
ヘリックス(北海道・小野望厩舎)牡

10月24日のC4-2(門別・ダ1200)を差し切り、待望の初勝利(→レース記事)。
2勝目を狙った11月7日のC3-2(門別・ダ1200)では4着に敗れ(→レース記事)、門別開催期間内に2勝を挙げての中央復帰はなりませんでしたが、今後は園田競馬・飯田良弘厩舎に移籍して来年春ごろまでをめどに中央復帰を目指していくこととなりました。
今後も脚元との戦いがまずありますが、健闘を願います。
ヒズハイネス(北海道・小野望厩舎)牡

10月24日のC4-3(門別・ダ1000)で4着に敗れ(→レース記事)、この時点で期間内2勝の可能性は断たれましたが、門別最終戦となった11月8日のC4-3(門別・ダ1000)で念願の初勝利を挙げ(→レース記事)、どうにか首の皮一枚繋ぐことに成功しました。
ヘリックス同様、今後は来年の春までを目途に園田で戦っていくことに決定。当地のトップトレーナー・新子雅司厩舎への移籍となります。
ノド不安を始めまだまだ厳しい部分もありますが、ヘリックスと共に健闘を!
ポーレット(栗東・吉岡辰弥厩舎)牝・1勝C

10月26日に帰厩し、以前からの予定通り11月19日福島芝2000m牝馬限定平場1勝C戦へ。既に出走は確定しています。
かなり相手は揃った印象のレースになりましたが、常に堅実に走るポーレットなら好勝負は出来るはず。
状態も良さそうですし、鞍上佐々木騎手の力も借りて勝ち負けを演じてもなんらおかしくはありません。
突き抜け期待!
YGGオーナーズクラブ
レーヌドゥールは体調を整えるのに難渋していましたが、ようやく笠松に入厩。
トレブランシュは復帰戦延期に。
レーヌドゥール(笠松・笹野博司厩舎)牝

名張ホースランドパーク内きおりステーブルで頑張ってもらった結果、ガレまくっていた馬体も11月頭には500キロを超えるところまで回復。
入厩を目前に控えていましたが、11月9日に左前が腫れたとの報告。エコー検査では問題なく、打撲によるものであろうという事で、少し予定よりは遅れましたが14日に笠松に入厩しました。
依然左前の膝から下は腫れているということなので不安はありますが、地方競馬では少々の不安を抱えたまま走っている馬は珍しくなく、管理側にもノウハウは十分あるはずなので、笠松トップトレーナーの手腕に期待させてもらいます。
どうぞよろしくお願い致します。
トレブランシュ(美浦・稲垣幸雄厩舎)牝・1勝C

森本スティーブル美浦エリア在厩。
トモの動きから蹄同士をぶつける不安は解消したわけでは無いものの、調整自体は中京開催に向けて順調に進められていましたが、「6ヵ月の見舞金がもらえなくなるタイミングだから」という理由で来年の東京開催に目標を切り替えることになりました。
……
個人的には納得いきかねる理由ですが……。
あと2ヵ月近くも無為に過ごして、その間も無事でいられる保証はどこにもありませんが。
見舞金はありがたいものではありますが、トレブランシュの力が見舞金相当の金額を簡単に稼ぐことも出来ないと見られている証左ともいえるので、低評価が悲しい。
一応、体を膨らませるという別の目的もあるにはあるのですが。
正直テンションが下がりますが、馬に罪はないので無事に復帰戦を迎えられますように。
DMMバヌーシー
オーヴァルブルームは園田移籍初戦で勝利。
モルトヴェローチェは帰厩し、復帰戦に向けて調整中。
オーヴァルブルーム(園田・新子雅司厩舎)牝
移籍初戦である10月25日のサンゴ賞(C2・園田ダ1870)では、最後の最後にハナ差で勝利をもぎ取ることに成功(→レース記事)。
地方レベルでならダートにも対応できることを示し、中央復帰に大きく前進しました。
その後は番組の都合の他、馬体減りや気性面の懸念などもあって間隔が開いていますが、11月22日の同距離戦に出走の予定。
目指せ連勝!
モルトヴェローチェ(美浦・大竹正博厩舎)牡・1勝C
入厩以降も慎重に進められており、脚元は現在のところ無事。
調教も時計を出すようになってきており、復帰へ向けての準備は着々と進行。
順調なら12月の中京開催で復帰の運びとなりそうです(適性的にセントアイヴスやマテウスとレースが被る可能性はありそうですが)。
ともかく1年近くぶりの復帰戦になりますので、まずは無事に。
出来ればいい結果を!
全体の所感
現在放牧中の組はちょっと色々問題点が多そうですが、現在入厩中の組は11月から12月にかけてどんどん出走していってくれそうですので、ここ数か月の停滞を打ち破る好結果を期待したいと思います。
地方組は出来るだけ早く2勝目を挙げてもらえればありがたい(そう簡単ではないのは承知していますが)。
皆の無事と健闘を祈る!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様・ワラウカド様・YGGオーナーズクラブ様各公式HPより許可を頂き掲載しております。また、DMMバヌーシー様にはブログ運営の通知を行い認知を得ております。公式HPの写真等は使用しておりません)
