こんにちは、まちかね太です。
4月23日の東京1レース・3歳未勝利(牝)(ダ1600)で、ワラウカド出資馬のミレーレがようやっとのデビューを果たしてくれました。
私の出資馬としてもそうですが、ワラウカドの3歳全体の中でも(故障引退した馬を除いて)最後のデビューとなったミレーレ。
一般的にデビューが遅れるパターンとしては、単純に分類すれば2つ。
1、故障や頓挫で遅れた
2、成長度が足りない
2のコメントは結構よく聞きます(私の出資馬にもいました……)が、このパターンは要するに「現状勝ち上がる力がない」と言われているも同然なので、いざ出走してきても予定調和の完敗を喫する場合がほとんど。
奇跡の急成長待ちですな。
出資馬なら最後まで諦めませんけど!
対して1のパターンの場合、体質面の不安やケガの後遺症などの懸念はあるとはいえ、素の能力そのものに関しては希望が持てる事も多いワケです。
我らがミレーレに関しては明確な故障があったわけではありませんが、ここまでの進捗を見る限り、1のパターンに類するものだと判断していいでしょう。
まあ期待値以前にホントにデビューできるかどうかという不安もあったんで、まずは出走できただけでも一安心、というのも事実。
今回は、そんなミレーレの期待と不安が折り重なったデビュー戦観戦レポートです。
出走馬プロフィール・ミレーレ
ミレーレ
(牝・オルフェーヴル×ナンシーフロムナイロビ by Sixties Icon)
美浦・大竹正博厩舎

ここまでの戦績:今回がデビュー戦
レースまでの状況
2020年夏、私が一口馬主を始めると決めた時に最初に入会したのは募集開始時期の関係もあって広尾サラブレッド倶楽部でしたが、ワラウカドにも入会することはもう決定事項でした。
なぜなら、私は元々マチカネ軍団のファンとして競馬のキャリアをスタートしていたから。
最愛はワラウカドでもフクキタルでもなくタンホイザですが。
一番最初に好きになったのはマチカネムラサメかな。栗毛の逃げ馬カッコいい。
とまあ私の事情はさておき、幸いにもワラウカドは某大手牧場系クラブのように新規入会希望者が出資枠を巡って争奪戦を行うようなクラブではなく、ド新規の私でも心安らかに募集予定馬リストを眺められたのです。
そしてそのリストの中には、栗毛のオルフェ牝馬(しかも母は重賞ウイナー)がいるではありませんか!
それがナンシーフロムナイロビ19、後のミレーレです。
栗毛原理主義者にしてオルフェスキーの私にしてみれば、もう字面を見たその時点で出資決定。
あとは、オルフェ牝馬にはかなり小さい馬が多い(しかし活躍馬は大きな馬ばかり)ので、馬格がそこそこあればいいなあ、と思いながら募集開始直前に発表される測尺結果を待ちました。
そして発表された1歳9月時点の測尺は体高161cm 、胸囲191cm 、管囲22.1cm 、 体重524キロ。
デケェーーー!?
そこそこどころの話ではなかった。
普通にビックリしました。
1歳でこれならデビューするころには巨女確定じゃね?
写真では左前膝がやや湾曲しているように見えたこともあって、将来的に脚部不安を抱えるかもなあとは思いましたが、小さいよりは大きい方がいいですし、そもそも自分に馬体を見る目など全くないのがわかりきっているので予定通り出資。
せっかく好みの馬に出資できる環境なんですから、活かさないとね。
もちろん結果は自己責任。
故障したらその時はその時さ!
という事で、既存会員の先行募集期間が終了し、一般募集が開始してすぐ出資申し込み(&入会申請)。
同時に出資したボカイウヴァ19(後のマテウス)、未デビューにつき募集継続中2歳馬だったセラヴィーの2頭とともに、私のワラウカド最初の出資馬となりました。
夢はオークスor関東オークス出走!
だがしかし、やはりそう簡単に事は運ばなかったのです……。
本格的な育成開始のために2歳(2021年)1月にファンタストクラブへ移動して早々、歩様の乱れで1か月以上軽めの運動だけのメニューに。
それが治まってからは暫く順調に進めていましたが、6月に「脚への負担軽減を図るために、ウッドチップ坂路よりもダートコースやダート坂路での乗り込みを増やしていく」というコメントがあって以降、ダート坂路に入った報告すらなくひたすらダートコースオンリーでの乗り込み。
7~8月ごろにはそれでも疲労が表に出るなどして順調に進まず、結局坂路に復帰したのは10月半ば。
ただでも本格育成に入るのが遅めのワラウカド軍の中にあって、さらに単純に4か月育成が遅れているという事になります。
それでもそこからはまずまず順調にいき、12月の半ば、同年代の馬たちに大きく後れを取りながらもようやく本州に向けて出発。
松風馬事センターで調整している頃には550キロオーバーの馬体に成長し、2月9日に大竹厩舎に入厩、すぐ18日にゲート試験合格。
おお、これなら無事デビューできそう。
しかしそのあとも在厩調整を続けられていたミレーレ、やはりというか疲労が蓄積してしまったようで、軽めの調整に。
3月半ばごろに、外厩に到着と近況に上がったのに実は美浦在厩のままだったとかなんとかの軽いすったもんだはありましたが、4月7日に1か月ぶりにウッドでの軽い追い切りを再開。
ふう……。
と一息ついたとなるや、次の週(14日)の追い切りでいきなり美浦W6Fで81.4 - 66.5 - 51.8 - 37.4 - 24.1 - 11.9 の時計を計時。
4月23日もしくは5月1日の東京ダート1600戦でデビューを検討していると発表されました。
えっ? 逸りすぎじゃ……。
以前からその予定は言われてはいましたが、ろくな時計を出していなかったのでてっきりもう少し延期するものだと思っていました。
いざ追い切った時計は悪くない(むしろいい)ですが、4月23日デビューだとデビュー週のものと合わせても実質まともな追い切り2本でのデビューになってしまいます。
外厩でガシガシ鍛えていたわけでもない(というかどっちにしろ疲労回復の件でリセットされてる)ですし。
ここまで待ったのだから、中途半端な状態で使うよりほぼ完調に仕上がるまでもう少し待ってもいいんじゃ……というのが個人的な本音。
デビュー戦なら番組選び放題ですし、なにより現状ではミレーレが順調に叩き2戦目を迎えられる保証がないように思えるからです。
1戦したらまたすごく疲れそう。
しかし、調教師はミレーレのポテンシャルを評価している旨のコメントを何回も発しており、この状況でも使おうとするという事は十分勝負になると見ているのでしょう。
ならばその見立てを信じさせてもらいまっせ。
そして迎えたレース当週、最終追い切りは美浦W6Fを86.9 - 69.5 - 52.1 - 37.2 - 23.7 - 11.7と終いを伸ばし、騎手騎乗とはいえなかなかの数字。
後に新聞各紙でもこの調教はかなり高い評価をもらっていました。
調教の量はともかく、質の面ではひとまず態勢は整ったと見てもいいでしょう。
デビュー戦は4月23日の東京1レース、牝馬限定のダート1600m未勝利戦。
当然フルゲートですが、初出走となるミレーレは問題なく出走可。
メンバーは、前走中山の1800mで勝ち馬とタイム差なしの2着とし、前々走でも3着しているクオーレドーロ(父ジャスタウェイ)が目立つくらいで、ほかに安定しているのは前2走ともに4着のラズライト(父リオンディーズ)くらい。
ミレーレなどここがデビュー戦の組でも、力があれば十分突き抜けも狙えそうなメンバー構成と言えます。
が、枠順は1枠1番に決定。
THE・最悪。
東京ダート1600の内枠不利はもはや常識ですからね。決まったものは仕方ありませんが……。
そして父オルフェーヴルはダートもこなせる種牡馬として名を上げてきていますが、こと東京の短距離ダートに関しては相性が悪い。
この1600mという条件も、例えば1番人気予想のクオーレドーロの父ジャスタウェイと比べると勝率・連対率・複勝率いずれも半分程度しかありません(過去3年実績)。
単体ではヘリオスのように東京短距離オープン級で活躍する馬もいますが、オルフェーヴル産駒全体だと東京ダート短距離は鬼門です。
メンバーレベルはお手頃ですが、枠や血統的適性などからのレースの施行条件自体はミレーレにとってあまり良いとは言えません。
救いは鞍上が現在関東のリーディングジョッキー(全国3位)の横山武史騎手である事でしょうか。
とはいえ彼自身のコース実績は目立つものではありませんが、この鞍上を手配したこと自体が調教師の「能力面では十分」という言葉がリップサービスではないという事を示していると思うので。
追い切りにも騎乗してくれていますしね。
調教師と、そしてもちろん我々出資者の期待に応える走りを見せてほしいものです。
が、過程が過程なのでまずは無事に走り終わってください。
色々な意味で「次」があるような形で。
贅沢を言えば入着してほしい、もっと言えば勝ってほしいのは当然ですがね。
レース内容
グリーンチャンネルWEBで観戦。
レース当日の東京競馬場は晴れていたようですが、週末の雨が残ってか1レース時点でダートは重。
発表された馬体重、ミレーレは他馬より頭3つくらい図抜けた546キロ。
圧倒的じゃないか、わが愛馬は!
ええ、そうだろうなとは思ってましたとも。
もちろん出走メンバー中ぶっちぎりの最重量。2位のタイセイラヴィングが498キロなので、2位とですら50キロ近い差。
クオーレドーロをはじめメンバー中過半数の9頭は450キロ以下なので、半数以上の出走馬と100キロ近い(あるいはそれ以上の)差があるという事に。
他の出資馬たちで馬体重維持や増量に苦労している馬は多いので、40~50キロくらい分けてあげられないかなあ。
それはともかくミレーレ、パドックではその馬体にして特に重め感も無いようで、なかなかいい感じに見えましたが、常識的には「叩いてから」って言われちゃうやつですよね、これ。
しかし、超重量級のデビュー戦であるにも関わらず、先述の通り調教の評価が高かった事もあって、人気は上位。
最終的には11.2倍の4番人気に落ち着きましたが、締め切りちょっと前まで1ケタ倍率でした。
なお、1番人気は予想通りルメール騎乗のクオーレドーロで、1.7倍とこれも予想通り一本被り。
以下ラズライト3.7倍、初ダートとなるモリノドリームが7.0倍で、10倍以下はこの3頭だけと、かなり偏った人気になっていました。
あわよくば一角崩しできれば。
枠入りは当然一番最初。ミレーレ自身はすんなりと収まりましたが、他馬でゲート入りの際や入ってからガチャつく馬がおり、心持ち待たされた感じに。
ちょっとキョロキョロしてるかなー、と思ったときにゲートオープン。
あー!
1馬身ほど出遅れてのスタート。
最内なのでこの後の状況次第では早くも万事休すなんてことに、という最悪展開が頭に浮かびましたが、鞍上がちょっと気合を入れるとミレーレはスルスル上がっていき、あっさり先行集団の直後、中位の位置取りをゲット。
おお……!
見事なリカバリっぷりに期待が高まったのも束の間、ラブベティー、ラズライト、クオーレドーロらごった返す先団に移ったカメラが戻ってくると、そこには頭を高くして走るミレーレの姿が。
……ん?
さっきまでとフォームが違うような……?
そのあとカメラは後方に移っていきましたが、画面上部の帯状全体カメラ(この部分の正式名称知らないので)に、残り1000m標識のあたりでズルッと下がるミレーレの姿が。
あ、これダメなやつじゃね?
下がったというよりペースアップについていけていないのか。
いずれにせよダートが合わない系の動きに見えます。
しかしその後、3~4角中間地点では持ち直して前に押し上げる動きも見せてはくれましたが、4角ではもうムチも入り、その割に伸びそうな気配はありません。
順位は依然中位のまま。
先頭で抜け出しているラブベティーとの差は10馬身。
その他の前にいる馬たちもあまり手応えのいい馬は多くなさそうですが、いいとこミレーレと同じような脚色。
派手に抜き去ることは難しそうです。
これまでかぁ……。
結局そのまま最後まで伸びずバテずという感じで、前でバテた馬を何頭か躱したものの後ろから伸びてきた何頭かにも抜かれて中位のままでゴール。
レースは最後の直線で逃げるラブベティーを余裕をもって捉えたラズライトが逃げ馬に2馬身1/2差をつけて完勝、ラブベティーから5馬身遅れた3着にサクラジェンヌ。人気のクオーレドーロはブービー15着。
ミレーレは勝ち馬からちょうど3秒遅れの10着での入線でした。
結果
3歳未勝利(牝)(東京・ダ1600・重)
横山武(54)馬体重546
10着(16頭・4人気)
所感
というわけで、待ちに待ったミレーレのデビュー戦は完敗という残念な形で幕を閉じました。
無事に回ってこれればそれでいいとは言ったものの、やはり新聞各紙に印がついているのを見ると色気が出てきてしまっていたのもまた事実。
無念は無念であります……。
ただまあ、なにせ超大型馬なので初戦から動けというのも酷な話だったかもしれません。
叩いた2走目で変わり身を見せてくれれば……。
このレースを完勝したラズライトも初戦から10→8→12着と推移(芝ですが)しての7戦目での勝利ですし、2着のラブベティーも前走9着からの巻き返し。
デビュー戦でちょっと負けたくらいで諦めることは何もありません。
まだまだ終わらんよ……!
今回のミレーレのレースぶりに関して言えば、フォームがおかしくなる前まではかなりいい感じの走りができていたと思うのです。
出遅れながらもスッと上がっていけたのには芝適性も十分感じられました。
フォームがおかしかったのは、どうやらダート適性云々という以前にキックバックを嫌った感じのようですが。
馬群に包まれにくく、キックバックも受けにくくするために、芝替わり・距離延長なども手の一つではと思いますが、調教師さんは以前からのコメントでミレーレは東京ダート1600向きだと何度も繰り返し話されておられるので、多分次走も同条件でしょうね。
今回出走したメンバーの中で優先権がない組は中3週で抽選という状況だったようなので、今回と同条件なら3場開催の間は1か月くらいの間隔で出走できる可能性がありますし。
しかし同条件を使うにせよ何らかの条件変更を図るにせよ、まずは馬が無事でいないと話になりません。
とりあえず、ミレーレがレース後も無事でありますように。
まだまだ期待してるので、次走を無事迎えてまた夢を語らせておくれ。
それでは今回はここまで。お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)