こんにちは、まちかね太です。
11月30日の東京11レース・ウェルカムステークス(ジェンティルドンナ追悼競走)(3勝C・芝2000)に、ワラウカドでの出資馬ヴィレムが出走しました。
休み明けの前走で3勝C初の連対を果たし、いよいよオープン入りも視界に捉えて臨む叩き2走目。
舞台は現オープンのスティンガーグラスに完勝した実績がある府中2000。調教時計も良く状態は絶好調、お膳立ては整いました。
いざ征かん天上世界へ!
以下、悲願のオープン入りを果たしてくれることを願って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ヴィレム
ヴィレム
(牡4・キズナ×ポウリナズラヴ by Mizzen Mast)
栗東・藤原英昭厩舎

ここまでの戦績:12戦3勝(3・2・3・1・1・2)
前走:10月25日・魚沼S(3勝C)(新潟・芝2000)2着(→レース記事はこちら) 中5週
レースまでの状況
前走は2着でしたが相手が走り過ぎただけで、ヴィレムも十分に強いパフォーマンスを披露。このクラスの勝ち上がりにメドが立つ内容でした。
レース後も状態に問題は無く、次走目標として早々に11月30日のウェルカムSを設定。若干間隔が開くこともあり、一旦吉澤ステーブルWESTに放牧へ。
とはいえ次走は3ヵ月ぶりのレースを使っての叩き2走目という見方でいいでしょう。
ヴィレムはここまで、休み明けのレースより2走目のレースで成績を上げる傾向が顕著(関ケ原Sを除く。アノトキハ騎乗ガ……ガガガ……)なので、休み明けの魚沼Sであの走りを見せてくれたからには次は……。
いよいよオープン入り来るで!
外厩での短期リフレッシュでもトラブルは無く、2週間ほどで無事栗東に帰厩。
今年に入ってからはこういう帰厩前後での熱発・暑さ負けなどのアクシデントが頻発していたのでちょっと心配していましたが、今回は帰厩直後の11月12日から坂路で軽く時計を出し、その後も連日坂路入りしており至極順調。
16日の日曜に坂路で少し時計を出し、1週前追い切りとなる19日にはCW併せで83.9 - 68.2 - 52.1 - 36.2 - 22.0 - 10.9を計時。
西塚騎手騎乗・終い一杯とはいえラストは爆速と言って良く、陣営も「この調子であれば前回同様かそれ以上の走りを期待できる」と手ごたえアリアリな様子。
この日にはレースでの鞍上を短期免許で来日中のトム・マーカンド騎手で調整しているとの報告もありました。
ヴィレムはテン乗り騎手では勝ち切れていない(ここまでの3勝はいずれも鞍上2度目の騎乗時)のでスイッチはやや不安ではあるものの、今後の継続騎乗が望めない短期免許外人騎手を手配するからには「ここで勝ち切る」という陣営の意思が表れていると見ていいはず。
剛腕期待しまっせ!
そして26日の最終追い切りは坂路で併せ51.7 - 37.4 - 24.1 - 11.9。馬なりで終い12秒切りとこれも爆速。元々調教で走るタイプの馬とはいえ、調子は間違いなく良好といっていいでしょう。
まあ最終追い切りはサラッと流す予定だったようなので、ちょっと時計が出過ぎて逆に失敗した感も陣営からは醸し出されてはいますが、調整狂いというほどのものでもないはず。
大丈夫、問題ない!
……多分。
ともあれこうして無事に迎えることとなったウェルカムS、出走馬はヴィレム含め16頭。
新聞紙上では上位混戦といった感じですが、その中でも中心視されているのはミッキーツインクル(父ドゥラメンテ)となるでしょうか。
5歳牝馬ですがまだキャリアは7戦。前走8月の高山S(中京・芝2000)で2着して以来のレースとなります。
我らがヴィレムは差のない2番手評価といったところ。ミッキーツインクルには2走前の関ケ原Sで先着されています(ミッキー4着・ヴィレム5着)が、着差はハナ。
あの時の状況を考えればそうそう引けを取るものではなく、臆するところはありません。
3番手はコルレオニス(父レイデオロ)、その他ハーツコンチェルト(父ハーツクライ)、エセルフリーダ(父キタサンブラック)、ウインオーディン(父エピファネイア)あたりが厚めに印を集めている印象です。
そして枠は8枠15番に決定。
THE・最悪。
まあ勝率は中の下くらいで言うほど最悪でもないのかもしれませんが、好走率はやっぱり低めなので少なくともありがたくはない。せめて偶数番が良かった……。
しかし鞍上マーカンド騎手はサンプル数が少ないとはいえこのコースでの実績は優秀。
キズナ産駒の成績も悪くは無く、なによりこのコースはかつてスティンガーグラス(先日のアルゼンチン共和国杯で2着)を打ち負かした実績のあるコース。
ヴィレムにとって力を発揮するに不足ないコースであることは間違いなく、そして今は力を十二分に発揮できる状態であるはず。
とにかく枠の不利さえカバー出来れば、勝利も見える!
頼んますマーカンド様!
レース内容
グリチャWEBで観戦。11レース時点の東京競馬場は晴れ、芝は良。ジャパンカップをひとつ後ろに控え、大観衆の中でのレースとなりました。
なお、ハーツコンチェルトが出走を取り消し、15頭立てに変更。ハーツは16番枠だったので、代わって15番のヴィレムが大外枠となりました。
ヴィレムは前走比マイナス2キロの518キロでパドックに登場。観客が多くとも特に荒ぶったりもせず、落ち着いて周回出来ている模様。問題はなさそうです。
単勝最終人気はミッキーツインクルが1番人気……だと思ったのですが、レース後に確認するとヴィレムが1番人気になっていました(3.2倍)。
ミッキーツインクルが2番人気(3.3倍)で、以下ウインオーディン(5.6倍)、コルレオニス(7.9倍)までが10倍以下の評価。
その後本馬場入場、輪乗りへつつがなく進行。枠入りも順調に進み、大外となったヴィレムも最後にスッと収まって全馬準備完了。
ゲートオープン!
うむ!
正面カメラなのでちょっとわかりにくいですが、ヴィレムはまずまずのスタートを切った模様。
鞍上は全く促す様子は無く完全に馬の気任せで、コーナーに入るころには後ろから4~5頭目の位置に。
……悪くない、はず!
自在脚質を誇るヴィレムですが、真価は控えた際の差し脚にあるはず。枠なりに後方から進めていくのは理に適っているはずです。
……まあちょっと関ケ原Sのことが頭の隅をよぎりもしますが……。
さておき馬群は向こう正面へ。意外にもミッキーツインクルがハナに立ち、レースを引っ張ります。コルレオニスとエセルフリーダが続き、ウインオーディンは中団。
ヴィレムは先頭から10馬身程の10番手前後を、馬群の外目から追走していきます。
3コーナー、残り1000通過は「59秒を少し切ったでしょうか」と実況が入ります。
今の東京の馬場とクラスを考えれば然程速いペースではありませんが、さりとて後方組に不利になるほどのスローでもありません。
……悪くない、はず!
4コーナーへ向けて隊列が凝縮していく中、ヴィレムは相変わらず持ったまま馬群の外を回しています。
順位自体に大きな変化はないものの、先頭からの差は5馬身程度まで詰めて、勝負の直線へ!
マーカンド騎手は直線に入ると、すぐ前にいたエリダヌスの外へ馬を持ち出しました。
前方が完全にオープンコースとなり、そして迎える残り400標識。
今はまだ10~11番手くらい、さあここから!
頼む~!
マーカンド騎手のアクションが大きくなり、ヴィレムがスパートに入る!
エリダヌスを交わし、その他内側でもがく馬たちを尻目にズンズン前へ押し上げる!
行けー!
残り200、6番手まで上昇!
逃げるミッキーツインクルとの差ももう3馬身程度!
差せええーー!!
すぐ前には併せ馬の形になってミッキーらを追い上げるウインオーディンとパンジャ、彼らが先頭に躍り出ようとしているが、その外から!
ヴィレムが来る!
残り100、併せ馬から遅れたパンジャを捉え!
残ったウインオーディンが先頭に立った瞬間、もう外に並ぶ!
そして一気にぶち抜いた!
うおおおおおおーーーー!!
勢いのままにそこから更に差を広げ、完全に抜け出してゴールイン!
優勝はヴィレム!
1馬身1/4差の2着にウインオーディン、更にクビ差の3着にパンジャ(5番人気)。2番人気ミッキーツインクルは5着という結果になりました。
結果
ウェルカムS(3勝C)
(東京・芝2000・良)
マーカンド(58)馬体重518(-2)
1着(15頭・1人気)
所感
大願成就!
大外から差し脚一閃、見事全てを捻じ伏せてくれました!
上がり3Fは33.5秒。2位ウインオーディンの34.0秒にコンマ5秒差をつけ、突き抜けた最速タイムとなりました。
先行しても競馬が出来るとはいえ、やはりヴィレムはこの形に一番強みがありそうです。
ハーツコンチェルト陣営には申し訳ありませんが、結果的に大外枠となったこともこの展開へ持ち込むための一助となったでしょうか。事前には不利な外枠と思っていましたが、完全に杞憂でした。
パンパンの良馬場でレースを迎えられた事やレースの流れも含め、今回は全てがヴィレムに向いた形になったように思います。
勝つ時は全てが上手く行く!
もちろんこの天運を導けたのは、鞍上マーカンド騎手の焦らずどっしり構えた好騎乗と、最高の状態でレースまで持ってきてくれた藤原厩舎の皆様の尽力あればこそ。外厩の皆様やクラブの皆様も含め、関係者の方々には大いに感謝を!
そして機会を逃さずきっちり実力を発揮する力走を見せてくれたヴィレムに、限りない感謝を捧げます!
これで遂に悲願のオープン入り。
自分の出資馬としては通算3頭目のオープン馬となりますが、これまでの2頭は3歳時の重賞制覇による飛び級だったので、3勝クラスを勝ち上がってのオープン入りはヴィレムが初めてです。
ありがとうありがとう!
これから先はもうそれ以上が無い最上位クラスでの戦い。
ヴィレムは3歳時の同世代戦でオープン級3戦して8・4・9着という結果でしたが、今は当時よりも地力も付けているでしょうから、同じ結果にはならないはず。
また、着外の2戦は2200m戦で先行して失速したものですが、今回のレース後にマーカンド騎手から「リラックスして走れれば距離が延びても良さそう」という旨のコメントを貰えているので、距離を延ばしてもレースの前半に急かさずじっくり構えられれば最後の脚は使えるのではないでしょうか。
以前1800mでは短いという話も出ていたので、額面通り受け取ればこのままだと2000専科になりかねないところでしたが、距離延長に耐えられるのなら選択肢も広がりますし今後ますます楽しみになります。
次走については今のところ言及がありませんが、妥当なところなら来年1月31日の白富士S(OP・東京・芝2000)あたりが目標となるような気がします。しかし距離を延ばせるのなら、1月18日の日経新春杯(G2・京都・芝2400)あたりにチャレンジして貰えるとより楽しいかも。
ハンデ戦ですし、ヴィレムは別に右回りに問題があるわけでもないので、面白いと思うのですが……。
如何?
まあ白富士S→金鯱賞のこだわり2000ローテでも充分楽しそうではありますけども。
とりあえず次走以降どういうローテを辿るかはともかくとしても、オープン級のローテを考えるのはなんでも楽しいなあ!
この楽しみを与えてくれること自体に感謝感激雨あられです!
ありがたや~
というわけで「楽しい」がゲシュタルト崩壊しそうなくらい浮かれていますが、現実的には来年こそ勝負の時という事は間違いありません。
遂に辿り着いた天上世界でも存分に剣閃をひらめかせ、数多の強豪を打ち負かして栄光の玉座へ至る日が来ることを「楽しみに」待ってます!
まずは一息入れて来年の飛躍に備えてもらえれば。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)