こんにちは、まちかね太です。
11月24日の東京10レース・晩秋ステークス(3勝C・ダ2100)に、DMMバヌーシーでの出資馬シャンパンポップが出走しました。
結果は2着というものでしたが、レース中の挙動が怪しくレース後には脚裏が腫れ、検査したところ重度の屈腱炎と判明。
このレースを最後として、志半ばでの引退を余儀なくされることとなってしまいました。
諸行無常……
以下、結果的に最後となってしまったレースのレポートです……。
出走馬プロフィール・シャンパンポップ
シャンパンポップ
(牡4・キズナ×シャンパンルーム by Broken Vow)
栗東・武幸四郎厩舎
ここまでの戦績:4戦3勝(3・1・0・0・0・0)
前走:10月11日・東村山特別(2勝C)(東京・ダ2100)1着(→レース記事はこちら) 中5週
レースまでの状況
前走快勝後も脚元に問題はなく、このまま無事ならという条件付きながら次走としてすぐに11月24日の晩秋Sの名が挙げられ、そこに向けて進められていくことに決定。
蹄に不安を抱えている馬ゆえ乾燥する真冬を避けたいという思惑でのローテのようなので、これが年内最後のレースとなるでしょう。
勝負の来年に向けては今年中にオープン入り出来ていれば今後の展開がだいぶ楽になるはずなので、昇級戦とはいえ落としたくないところ。
あと一本頑張ろう!
当初はこのまま在厩調整で向かう雰囲気でしたが、レースから日を置いてやや硬さが出てきたという事で、10月16日にノーザンファームしがらきへ放牧に出ることに。
以前「すべての責任を自分が取りたい(ので極力放牧に出さず手元に置いて調整したい)」というような調教師コメントがあったはずなので、長期休養でないならちょっと言葉が軽いなとは思いましたが、主張を曲げても臨機応変に最善を尽くしてくれようとしていると理解することにします。
外厩移動直後は疲労が見られたようですが、ショックウェーブ治療などでケアされ順調に回復し、2週ほどで栗東に帰厩。
11月6日の追い切りでは力強く動けて硬さもなく、「馬体が明らかに変わって今までで一番良い」と陣営のトーンも急上昇。
とはいえ脚元の問題もあるからか強く追い切ることはせず基本的に馬なり調整が続くことには変わりませんが、その後も順調に進めて無事にレース当週を迎え、出走も確定しました。
晩秋Sにはフルゲートとなる16頭がエントリー。このレースはハンデ戦で、シャンパンポップはトップハンデタイとなる57キロでの出走となります。
昇級戦でトップハンデは見込まれたと言えるでしょうが、それもここまでのパフォーマンスが図抜けていたからこそ。
新聞紙上では重い印が並び、ほぼ間違いなく1番人気となりそうです。
対抗格となっているのはキョウキランブ(55キロ、父エスケンデレヤ)。
東村山特別でシャンパンポップの2着とした後に中3週で臨んだ神奈川新聞杯(2勝C・東京・ダ2100)をあっさり逃げ切り、更に中1週で昇級戦に臨んできました。
東村山特別の時はシャンパンポップ58キロ・キョウキランブ56キロだったので斤量差自体は変わらないものの、逃げ馬の斤量が減る方がアドバンテージとしては大きいでしょうから楽逃げには持ち込まれたくありませんが、果たしてどういう展開になるか。
他にもノットイナフ、ジャスパーグレイト、エリカサファイアなど前2走以内で同級連対しているクラス既成勢力組も強力ですが、人気の中心はシャンパンポップ・キョウキランブの昇級組2頭という事になりそう。
シャンパンポップは前走でキョウキランブに5馬身差を付けて勝っており、鞍上ルメール騎手はキョウキランブの前走・神奈川新聞杯ではその鞍上にあったので、ライバルの特性もよくわかっておられるはず。
枠が2枠4番と内目になってしまったことはやや不安ではありますが、前走のパフォーマンスを再現できれば昇級戦とはいえ結果もまた前走の再現となってもなんらおかしくありません。
一気のオープン入りを期待!
来年の飛躍への足掛かりとなりますように!
レース内容
当日10レース時点の東京競馬場は晴れ、ダートは良。
シャンパンポップは前走比プラス4キロの556キロで登場。パドックでの歩様はやはり硬くは見えますが、体つきはシャープに映りますし大きなイレコミもなさそう。力は問題なく発揮できそうです。
単勝人気はシャンパンポップ一本被りとなり最終的に1.3倍。2番人気キョウキランブが4.8倍で続くも、それ以外は12倍以上とかなり偏りました。
流石にやり過ぎ感がある気がしますが、きっと期待に応えてくれると信じて!
本馬場入場・輪乗りはつつがなく進み、枠入りも順調。大外ソレルビュレットも収まり準備完了。
ゲートオープン!
うむ!
シャンパンポップ、周囲と互角のスタート。抜けて好発の馬がおらず、シャンパンポップもソロソロと前目に行きそうな雰囲気も見せましたが、外からキョウキランブなどが上がっていくとそれらをすんなり行かせて自身は馬群の中へ。
1コーナーへはキョウキランブが先頭で進入。シャンパンポップは馬群の中で若干窮屈な感じとなりながらも先頭から5馬身程、6~7番手あたりでコーナーを回って行きます。
向こう正面、シャンパンポップは変わらず中位を追走していますが……。
んん?
鞍上ルメール騎手の手が既に動いており、肩ムチが入る姿も映像に映ります。
……
なんかイヤな予感……。
馬群は3コーナーへ。コーナー入り口で若干遅れかけたように見えたシャンパンポップでしたが、鞍上のアクションに応じてすぐに巻き返し、外目から上昇開始。
外からジワリと位置取りを上げて、4角から直線に向くときには3番手に並ぶところまで来ました。
が、その頃には逃げるキョウキランブは持ったままで大きくリードを取っており既に逃げ切り態勢。
シャンパンポップは直線でも鞍上のムチに応えてよく脚を伸ばしましたが……。
ああ……
優勝はキョウキランブ。シャンパンポップは勝ち馬から5馬身離された2着で入線。更に1馬身1/4差の3着にオメガタキシード(8番人気)で決着となりました。
結果
晩秋ステークス(3勝C)
(東京・ダ2100・良)
ルメール(58)馬体重556(+4)
2着(16頭・1人気)
所感
……無事であるならまあ……
どうやらレース中に左トモを落鉄していたとのこと。
期待感が高かっただけに残念な結果ではありましたが、道中の挙動が明らかにおかしかっただけに、その原因が落鉄によるもので無事であるならそれでよし、と自分を納得させようとしていたのですが……。
レース翌々日となる26日にの近況レポートには蹄がボロボロであるという内容と共に、右前裏が腫れているという報告が。
そしてその日のうちに、検査の結果右前裏に損傷率40%の屈腱炎を発症していることが判明したとの続報が入りました。
なんたる……
それでも現役続行の道を探るためか厩舎担当の開業獣医師や育成先のノーザンファーム場長などの意見も伺われたようですが、「損傷率も高く、(仮に一旦治癒したとしても)この馬の脚付きでは再発のリスクは極めて高い」というものが共通した見解だったようです。
40%ではそうなるでしょうね……。
結果、ここで現役を引退し、今後は乗馬としての道を探ることになりました。
無念……
結局のところ、レース中にはもう脚を痛めていたのでしょう。そんな中でも懸命に走り、強豪揃いの3勝クラスで2着まで来てくれた健闘に感謝と敬意を!
とはいえ底を見せないままの引退を余儀なくされてしまったことは無念の一言。
無事ならどこまで行けたのか……。重賞でも、G1でも活躍できたのではと思うと悔しさも募りますが……。
タラレバ全開とはなりますが、やはりどうしてもそう思わざるを得ません。
しかし反面、このまま無事に競走生活を終えられることは無いだろうと思っていたのも事実。
2歳時から骨端炎、蟻洞、骨瘤と骨や蹄に関するトラブルが相次ぎ、脚付きが悪く歩様にも常に怖さを抱えている状態。
その上で馬体重550キロ超の巨体とあれば、いつ大きな骨折などに見舞われてもおかしくないとの覚悟はずっと持っていました。
損傷率が大きいとはいえ命には関わりない屈腱炎での幕引きとなったことで、ともかく最悪のエンディングにはならなかったことにホッとしている部分もあります(今年は他の出資馬がレース中開放骨折で予後不良になったこともあったので)。
命あらば浮かぶ瀬もあろう。
それでもシャンパンポップが大きな舞台で活躍し、勝利の酒杯を掲げる場面は見たかった……。
残念です……
なお、一部に種牡馬となれなかったことを嘆く声もあるようですが、自分としてはその点については納得しています。
この体質は遺伝する可能性が結構あるでしょうから、新たな命にむざむざ苦難を背負わせる必要はないでしょう。シャンパンポップの競走能力まで確実に遺伝するならいざ知らず、というところですが、現実には父の競走能力がそのまま子に継がれることは殆ど無いので……。
閑話休題。
咲きかけた夢の花が突然散ってしまったことは無念の極みですが、夢が終わり酔いが醒めても現実は続きます。
今回の突然の結末には自分もショックが大きいですが、前を向いて立ち直っていけるように努めねば……。
ともあれシャンパンポップがこの後順調に回復し、いずれ立派な乗馬として身を立てていってくれることを心から願います。
ここまで難しい馬に根気よく付き合って下さった武厩舎の皆様、外厩・育成牧場の皆様、そしてクラブ関係者の皆様には改めて大きな感謝を。
そして数多のトラブルに見舞われながらも、ここまで大きな夢を見せ続けてくれたシャンパンポップに限りない感謝を捧げます!
酔いから醒めても、共に見た夢の色はこれからも忘れない!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(DMMバヌーシー様にはブログ運営の通知を行い認知を得ており、公式HPの写真等は使用しておりません)