こんにちは、まちかね太です。
11月17日の東京7レース・3歳以上1勝クラス(ダ1300)に、ワラウカドでの出資馬フラーハが出走しました。
今年2月に見事な初勝利を挙げた後は、成長を促すため長めの放牧へ。
しかし満を持して臨んだはずの6・7月の2戦は、共によもやの完敗に終わってしまいました。
その後の体調回復に手間取ったこともあって、それ以来のレースとなるのが今回。
舞台は初勝利を挙げた東京に戻り、距離は前走の1700から一気に短縮して自身のキャリア最短となる1300。
今は調子は良さそうですし、父は米国スプリントチャンプのドレフォン。父名の意味の如く、この条件を追い風にこのクラスでも通用する所を見せて欲しい!
素質は足りているはず!
以下、どうにか今後に繋がるレースをしてくれればと願いながら見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・フラーハ
フラーハ
(牝3・ドレフォン×ナンシーフロムナイロビ by Sixties Icon)
美浦・嘉藤貴行厩舎

ここまでの戦績:4戦1勝(1・0・1・0・0・2)
前走:7月20日・3歳以上1勝クラス(牝)(福島・ダ1700)11着(→レース記事はこちら)中15週
レースまでの状況
7月の前走では大外枠からつんのめるようなスタートで出遅れ、二の脚で先行集団に取りつきはしたものの、1コーナーから終始外々を回った結果早々に手応えが無くなり11着完敗。
昇級初戦だった6月の前々走での9着に続く2連続の惨敗に、初勝利時の鮮やかな勝ちっぷりから順風満帆な未来を夢見ていたこちらも意気消沈。
こんな……ハズじゃ……
とはいえ少なくとも福島のレースに関しては、ロスが大きすぎたことも明白。
レース後最初の近況となる7月24日の更新では「ダメージもそれほどなく落ち着きもある」との調教師コメントも出ており、次こそはスムーズなレースで巻き返しを!
……と気を取り直そうとした矢先の26日の近況で、「その後飼葉食いが落ちているのでひと息入れたい」という報告がなされ、既に25日にケイツーステーブルに移動したと発表されました。
これはしゃーなし。
無理をしてもいい事は何も無いので、しっかりリフレッシュしてくれれば。
……とこの時はまだお気楽に構えていましたが、この夏の猛暑の影響もあってか、この後存外に回復に手間取ることになります。
馬体にはケガなどはありませんでしたが内面が弱っていたようで、飼葉食いは悪く毛艶も良くないという状態がひと月ほど継続。
8月後半に入ってようやくそれらの状況は改善されていきましたが、それに伴い坂路3F15-15などの調教を行うようになると、調教後に脚が浮腫むように。
夏負けしているわけでは無く、補液などのケアを入れれば普通に進められる程度のものなので大事ではなさそうですが、浮腫みが見られなくなるまでにはまたひと月ほどの時間を要しました。
それでも9月末ごろにはようやく体調も整ってきた様子で、9月27日近況では疲れが抜け切って調子が上がってきているとの外厩の乗り役さんや獣医師の見解が報告されています。
これを受けて帰厩が決まり、10月3週目に美浦へ移動する予定でしたが、当週の週明けに熱発。
ぐええ~
しかし幸い季節の変わり目の突発的なものだったようで、すぐに回復した模様。
大事を取って入厩は一週間先送りされたものの、10月25日に美浦に戻ることが出来ました。外厩での最終馬体重は510キロ(10月11日更新より)。
目標としては、当初1300m戦、1400m戦、1600m戦(いずれも府中ダート)が挙げられていましたが、帰厩直前に11月17日の1300m戦に向かうと発表。
前走からは一気に400mの距離短縮になりますが、元々1400で初勝利を挙げている馬だけにむしろ楽しみ。
父であるBCスプリントの覇者ドレフォンの産駒には意外にスプリント専科タイプは多くない印象ですし、フラーハも完敗した昇級初戦(1400m戦)のレース内容から前走は距離延長策に出たわけですが、フラーハの気性的には短い所の方が向いていそうな気がします。
まあスタートに不安がある馬なので、その点については距離短縮が裏目に出ないかは心配ですが……。
それはともかく、その後の調整過程は至極順調。
嘉藤師自らが騎乗しての追い切りなども行い、「乗っていてもやはりこのクラスを抜けるだけの力を感じる背中(10月31日近況)」と潜在能力は変わらず評価してもらっているようです。
あとは「馬場に入るとテンションが上がるところは大きく変わっていません(10月31日近況)」という精神面での課題ですが、最終追い切り後の感触は悪くないようなので、力を出し切れるレースを期待。
「切れ味で勝負するのではなく、自分の持つスピードで押し切る方が良さそう(嘉藤師、11月6日近況)」という陣営の作戦を成就する為にも、前走のような出遅れだけはないように願いたいところ。
そして無事に出走確定した11月17日の平場1勝クラス戦、出走頭数はフラーハ含め16頭。
出馬表を見渡せば……。
おや……?
思った以上にメンバーが薄いぞ?
なにせ16頭中1頭たりとも前走3着以内の馬が居ません。ローカルの少頭数戦ならともかく、フルゲートの東京戦でそんなことある?
予想段階で人気サイドなのは前走4着のエコロヴァルム(父ロージズインメイ)や、前々走11番人気2着・前走7番人気4着のオーロラアーク(父クリエイターⅡ)、前走5着で春に同級連続3着の実績があるトルーマンテソーロ(父トーセンジョーダン)といったあたりでしょうか。
そしてどうやらフラーハも人気サイドの一角を占める様子。ライバルたちと違って現級での実績はありませんが、このメンツなら潜在能力上位と見て貰えているのでしょうか。
まあ未勝利戦ではエコロヴァルムを3着に下して完勝していますし、その比較からは確かにこの評価もおかしくはないかも。
向こうはその後7戦を重ねているので、前5走馬柱からその記録はとっくに見えなくなっていますが。
なんにせよチャーンス!
しかし枠は7枠13番と、またも外目に。好走率的にも最悪に近い枠であり、奇数番なのも発馬不安のあるフラーハには歓迎できかねる材料。
鞍上に決まった菅原明良騎手、ドレフォン産駒のコース実績は、どちらも複勝率はそれなりですが勝率的には若干不安もある感じ。
この距離・コースは前述の通り気性的には向いているかなと思いましたが、データ的にはあまり相性が良くなさそうかも?
まあいくらチャンスがあるように見えても、状況的にはあくまでチャレンジャーの立場。
まずは自分の競馬をしっかり完遂し、ここを足掛かりに将来へ繋がるような競馬を見せてくれれば。
先への希望を見せておくれ!
レース内容
当日は仕事だったので録画観戦。7レース時点の東京競馬場は晴、ダートは良。
フラーハは前走比プラス4キロの484キロでパドックに登場。正直490キロ台は欲しかったのですが、増えているだけマシでしょうか。
二人引きではありますが、動画に映っている範囲ではひどくイレ込んでいる風でも無く、力は発揮できそうです。
人気は前日発売時点から相当に割れて推移していましたが、フラーハはなぜか終始最上位級の人気で、最終的にも1番人気。
支持はありがたいですけど
なんでやの?
……まあ正直な話、この状況で1番人気なのはむしろ不安でしかありません。4倍以上での1番人気とかだとポシャる予感しかしないので、3.4倍と割とまともなオッズに落ち着いてくれたのだけは救い。
2番人気はエコロヴァルムで5.4倍、以下オーロラアーク6.9倍、トルーマンテソーロ8.1倍と続き、ここまでが10倍以下でした。
これらを確認してからレース映像へ。
大外ロマンスライトの枠入りが映り、準備完了。
ゲートオープン!
おああ~~
バラついたスタートとなり、フラーハも立ち遅れ気味のグループの中!
しかしフラーハ、直後に鞍上に少し気合を入れられただけでスルスルと前へ。相変わらず二の脚は素晴らしく、あっという間に先団に取りつきました。
そこから鞍上が手綱をしごくとそれに応えて更に上昇。外目から一気に2番手まで上昇し、逃げるケイトポムドゥパンから1馬身弱の位置に。
おお!
なお、スタート直後に5番トロピカルヒーロー(5番人気)が落馬し、4番クィーンズハットが大きく後退するトラブルがありましたが、フラーハには幸い影響はなし。
馬群はあっという間に3コーナーに入り、4コーナーへ向かいます。フラーハは逃げ馬の外目半馬身差で相変わらず2番手追走。しかし自身の外からもアンタノバラードが並びかけてきた為、3頭並走の真ん中になる厳しい形で直線へ!
しかし直線に入ってすぐ、残り400地点でアンタノバラードは早々に後退開始。
フラーハは粘るケイトポムドゥパンにじわじわと並びかけ、そして余裕を持って先頭へ抜け出した!
おっしゃそのままーー!!
外から猛然と飛んできた馬がいますが、これはカラ馬のトロピカルヒーロー。
残り200はトロピカルヒーローが徐々に内へ寄りながら先頭で通過するも、競走中の馬ではフラーハが完全に独走態勢に。
ジャマだけはしてくれるな!
幸いトロピカルヒーローは少し離れた所を走り続ける感じ。
そしてフラーハも後続との差を2馬身、3馬身と広げている!
残り100、これはセーフティーリードか!?
もらった!!
最後の最後に外からオーサムデアラーが猛襲してきましたが時すでに遅く、フラーハの影を踏むのが精いっぱい。
フラーハ、見事先頭でゴールを駆け抜けました!
よっしゃー!!
優勝はフラーハ!
カラ馬が1馬身前で先にゴールしていたのはご愛敬。
最後3/4馬身差まで迫ってきたオーサムデアラー(11番人気)が2着。更に1馬身半差の3着にトルーマンテソーロで決着しました。エコロヴァルムは4着。
結果
3歳以上1勝クラス(東京・ダ1300・良)
菅原(55)馬体重484(+4)
1着(16頭・1人気)
所感
夢よ再び!
文句なしの横綱相撲で完勝!
敢えて言えば今回も外枠での出負け気味のスタートから二の脚で前に行く形になったので、最悪前走の二の舞となる展開にも成り得ましたが、早々に前に行き切って2番手まで上がったことでコーナーで必要以上に外を回らずに済んだことが功を奏し、そのような事にはなりませんでした。
鞍上の好判断と、前走と違い小回りコースでは無かったことが上手く働いたのでしょう。
距離もやはりこのくらいの方が良さそうですね。
当然、この勝利は鞍上に依るところも大きいと思います。
菅原騎手の好騎乗に大いに感謝を!
メンツの薄いレースを見定め、しっかり戦える状態に持っていってくれた嘉藤師はじめ厩舎スタッフの皆様、夏場の調整に尽力して下さった外厩関係者の皆様、そしてクラブ関係者の皆様にも改めて感謝です!
ありがとうございました!
そしてもちろん、2回続けての大敗にもメンタルをへこたれさせることなく、自分の展開に持ち込めさえすればしっかり力を発揮してくれる所を見せてくれたフラーハの頑張りに限りない感謝を!
ありがとうありがとう!
ただ、スタートの鈍さは今後これくらいの距離を主戦場にしていくには致命傷になりかねませんし、今回は正直メンバーに恵まれた部分も大きいとは思いますので、今後クラスが上がってからはそうそう今回のようなレース展開は望めないでしょう。
それでも、発馬の他にも抜け出してフワつく面などの課題を残しながらもこの結果を出せたからには、いずれ上でも通用する糸口は充分にあるはず。
クラスが上がってペースが速くなれば、また違う戦い方もあるかもしれませんし。
いずれにせよまだ3歳、これから先も心身ともにまだまだ成長は見込めます。
今後の活躍にも改めて大いに期待!
次走についてはまだ何も示唆されていませんが、「東京が向いている」という調教師評や今回馬体があまり増えていなかったこと、競馬を使ってからのテンションなどの問題を考えると、年内はこれが最終戦となり次の東京開催まで間を開けることも考えられるでしょうか。
もともと連戦出来るタイプとも思っていませんので、そうなったとしても個人的には問題ありません。
いずれは体質面でも強くなって欲しいとは思いますが、まずはゆっくり体を休めて貰えれば。
(無論続戦があるならそれはそれで大歓迎です!)
一戦入魂の態勢を整え、次も軽やかにターフ(ダート)を駆け抜けて、涼やかな夢を見せてくれることを願います!
フラーハの道行きは幸せと共に!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)