2022年2月7日から2月13日までのワラウカド出資馬の週報です。
2月4日にDDSP(軟口蓋背方変位)の手術を行っていたセルフエスティームですが、無事に成功したようです。
また、私のこの世代の出資馬全体で(引退した馬を除き)唯一入厩すらしていなかったミレーレが、待ちに待った入厩を果たしました。
マテウスの状況は変わらず、インアスピンは外厩へ。
出資馬に関しては全体的に動きが少なくあまり書ける事もありませんが、クラブ所属馬はルヴォルグ・ゼノヴァースの藤澤ディープ二騎が連日の障害未勝利戦圧勝を決め、ワラウカドとしては久々に沸き立つ週となりました。
2/7~2/13の出走馬
期間中の出資馬の出走はありません。
2/7~2/13の出資馬たちの近況
公式HPで出資馬の近況が更新されています。
以下、各馬の現況への所感です。
3歳馬
ミレーレがようやっとの入厩を果たしました。セルフエスティームも術後は順調のようです。
ただし全体的に提供された情報量は少な目で、よくわからない部分もあります。
マテウス(栗東・昆貢厩舎)牡・未勝利

2月8日に北海道のファンタストクラブに到着。
乗れる状態では無いので、舎飼いで静養しているようです。
現状を考えると、12月5日の発走除外後から1月の検査の間までで軽めとはいえキャンター調整やフラットワーク3000mなどを行えていた事が不思議なくらいですね。
蹄鉄を履いていると痛みがマシになっているようだとは言っても、マテウス自身が相当我慢強い馬なのは間違いなさそうです。
それゆえに故障の発見が遅れてしまった面もあるとは思いますが……。
舎飼い静養でしばらくはロクに動けずストレスもたまるでしょうが、何とかこれ以上何事もなく乗り越えていって欲しいものです。
祈る事しか出来ませんが……。
セルフエスティーム(栗東・寺島良厩舎)牝・未勝利

DDSP(軟口蓋背方変位)の手術後の経過は順調で、間もなく引き運動も始められそうだとの事。
この後何度か術後の状況検査を行い、問題なければ三重ホーストレーニングセンターに移動してリハビリを開始する予定だそうです。
キャンターが行えるまでに回復すれば宇治田原優駿ステーブルへ移動し、早めにレースへ戻せるようにしたいという青写真のようですので、病状的には深刻なものではなさそう。
上手くすれば春には復帰できるかも?
未勝利戦のリミットを考えると気が急いてしまいますが、焦ってもいい事はありませんので気長に待てるように心掛けて……いけるかな?
出資者側も精神を鍛えていかないと、ですかね。
ミレーレ(美浦・大竹正博厩舎)牝・新馬

2月9日に厩舎に入るという報告がありました。今週の公式HP近況はそれだけで終わりです。
それだけなんかーい!
とは流石に思いますが、待ちに待った入厩が果たされたという事で、嬉しさが勝りますね。
とはいえここからまずはゲート試験という事になるので、まだまだデビューまでの過程は残っており、油断はできません。
大竹厩舎のオルフェ産駒は、期待のソーヴァリアントが先日骨折リタイア。
やはり相性が悪い気はしてしまいます……。
まずはこのまま無事にデビューを迎えられる事を祈ります。
インアスピン(栗東・四位洋文厩舎)牝・未勝利

2月9日の近況で、レース後やや球節がすっきりしない様子だったが大過なく、宇治田原優駿ステーブルに出して一息入れてから次に備えるという調教師コメント。
2月11日の近況は、外厩移動後確認が取れれば更新するという告知で、この記事執筆時点で続報なし。
PC閲覧では共に一行。
それだけなんかーいPart2!
起こった事実だけ伝えているのでそうなっているんでしょうけど、面白みには欠けすぎるきらいはありますね。
ミレーレもそうですが、流石にもう少し書ける事は無かったのかとは思ってしまいます。
マテウスやセルフエスティームの件や2歳馬馬名募集の件でスタッフさんが忙しくて、順調な馬に割ける人手が無かったのかもしれませんが……。
まあ無事なら良かったです。
デビュー戦は完敗でしたが次走は巻き返しを期待していますので、調整よろしくお願い致します。
2歳馬
みんなファンタストクラブ在厩。ダートコースでのキャンター調整、屋内ダート坂路で16-15を1本など。
概ね順調。
ヴェイルドイントリーグ20(栗東・藤原英昭厩舎予定)牡

坂路でのペースを上げており、順調。
今後の状態を見ながら負荷のメリハリを考えていくとの事。
順調順調。
アップワードスパイラル20(美浦・大竹正博厩舎)牡

調教ペースアップ後も元気で、馬体重は増えていないものの体力が付いて行きっぷりは良くなっているそうです。
当面はこのペースを維持するので、その間に大きくなってくれれば、というお話。
募集開始時くらいの馬体重になれればいいねぇ。筋肉で!
プリンセスプリンセス20(栗東・斎藤崇史厩舎)牡

行きたがる傾向があるので、ペースを上げた事でむしろ走りやすくなっていそうとのコメント。
馬体重も徐々に増えてきているので、このままケアしながら進めていきたいそうです。
前進気勢が無いよりは掛かり気味の方がいい……かな?
ポウリナズラヴ20(栗東・吉岡辰弥厩舎)牝

やはり煩くなってきているということですが、坂路でキトゥンズロア20(ワラウカド期待のFrankel牡駒)と競い合うように登坂し、予定よりペースが速くなるなど、負けん気として顕れているようです。
競走馬たるもの、負けん気は大事。
ボカイウヴァ20(美浦・林徹厩舎)牝

調教は順調で疲労感も見られないものの、相変わらず馬体重は増えず線が細いので、飼い葉の与え方を工夫して下さるそうです。
一朝一夕でどうにかなる事ではないですしなぁ。
クラブの話題
出走3頭がオール2ケタ着順だった先週とは打って変わって、今週は障害未勝利戦に出走した2頭(ルヴォルグ・ゼノヴァース)が共に圧勝。
1月のスパイラルノヴァの勝利と合わせてクラブの今年3勝目となり、年間2勝しか出来なかった昨年の勝利数を早くも上回る形となりました。
去年が勝てなさすぎともゲフンゴホン
クラブの規模が小さいので、どうしても好不調の波は大きくなりがち。
今年はこの調子で、好調なまま突き進んで欲しいものです。
クラブ馬出走結果
ルヴォルグ、大差完勝!
藤澤和雄厩舎のディープインパクト産駒ルヴォルグ(騙6)が2月12日の小倉障害未勝利戦(芝2860)に登場。
これが入障3戦目でこれまでの2戦は共に4着。今回は1番人気に推されての出走となりました。
レースは好スタートからの先行策。
逃げたピュアヒカリから2馬身差くらいの位置をキープし、3番手以降は5馬身以上後方という単独2番手の位置取り。
道中安定した飛越で逃げ馬との差を徐々に詰め、2週目3角であっさり抜き去るとそのまま後続との差は開き、4角では完全にセーフティリード。
最後に残った直線の置き障害も難なくクリアしてそのままゴール、大差の圧勝劇を演じてくれました。
関係者、出資者の皆さんはおめでとうございます。
元々東京スポーツ杯2歳S(G3)やプリンシパルSで1番人気となり、セントライト記念(G2)で4着に入ったりもしていた、クラブ屈指の期待馬にして最高の実績馬。
2020年・2021年は3戦ずつしか出走せずモヤモヤしていた人も多いでしょうが、2020年5月の2勝クラス平場戦を勝って以来の久々の美酒となり、これまでの鬱憤が幾らか晴れた人もいるでしょう。
この勝利で、ワラウカド初のオープン馬が誕生したという事にもなりました。
ワラウカド所属馬の最年長として、これからもクラブを引っ張る活躍を期待しています。
ゼノヴァース、ルヴォルグに続く圧勝!
ルヴォルグ圧勝の余韻も残る中、同厩同父の後輩ゼノヴァース(牡5)が翌13日の小倉障害未勝利戦(芝2860)に登場。
こちらも入障3戦目でこれまでの2戦は3着・4着。やや飛越に危なっかしい所が目立ちますが、こちらも1番人気に。
レースはスタート直後に人気の一角マリスドランジュが落馬する波乱のスタート。ゼノヴァースも出遅れ気味のスタートとなり、馬群の後方の位置取りとなってしまいます。
飛越はやはり危なっかしい面はありますが、前走時よりは大分ましに見えました。
順調に障害をクリアしていき、レースが進んで行くにつれ平地力の違いもあってか徐々に前目へと押し上げていくゼノヴァース。
4角手前で前を躱して先頭に躍り出ると、直線の最終障害を飛越後に更に差を広げていき8馬身差完勝でゴールイン。
こちらも2020年10月の2勝クラス平場戦を制して以来1年以上ぶりの勝利となりました。
関係者、出資者の皆さんはおめでとうございます。
ただ、今回は圧勝でしたが、上のクラスで戦うとなるとやはりもう少し飛越が安定しないと厳しい気はします。
平地力で勝った感がありますし、馬場状態が違うとはいえ走破タイムも前日のルヴォルグより4.7秒遅いですしね。
ゼノヴァースに関しては、一度平地に戻ってみるという選択もアリではないかと思います。
3勝クラスのダート戦では5戦して3度掲示板に載っているのですから、障害練習が良い方に作用していれば突き抜けられる可能性もあるんじゃないでしょうか。
まあどういう進路を取るにせよ、まだ5歳になったばかりと年齢的にも若いので、まだまだ長く活躍してくれることを願います。
それでは今回はここまで。お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)
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