2022年10月15日から11月13日までの3歳（2019年産）出資馬の近況まとめです。
この中間ではアリシアンが4ヵ月ぶりのレースを走り、ウィンダミアも帰厩して半年ぶりの出走に目途が立ちました。
他の3頭は前月近況まとめ時点から変わらず、ドグマが外厩調整中、マテウス・ミーナティエルナが故障療養中。
そんな出資馬たちの近況を確認していきたいと思います。
３歳出資馬たちの近況
以下、各馬の現況への所感です。
広尾サラブレッド倶楽部
アリシアンは復帰戦4着の後も体調に問題は無く、在厩継続。
ウィンダミアは帰厩して、東京開催最終週での出走を目標に調整されています。
ドグマは今のところ外厩から帰ってくる気配はありません。
ドグマ（栗東・武幸四郎厩舎）牡・2勝C
チャンピオンヒルズ在厩。
9月29日の外厩移動時に470キロだった馬体が、11月には500キロを超えるまでに回復。
ただし、背腰の疲れなどのケアに重点を置いていることもあってか、調教のペースアップはややスロー。
前月近況まとめ時点では「来週後半から時計を入れていけるのではないでしょうか（10月12日近況）」というコメントが出ていましたが、その後ずっと「来週くらいからペースを上げていけるのではないでしょうか」という更新が4週間続いてしまっており、最新11月9日の更新でやっとウッドチップ坂路15秒台の数字が出てきました。
これまであまり疲労がたまっているというような報告は無かったのですが、前走で「北海道で除外→予定繰り下げで中京で出走」という形になってしまったのが実際はかなりダメージがあったということでしょうか。
最新の更新でも「だいぶ背腰のつながりが良くなってきています」「来週くらいから１５秒を切るところも取り入れていける」と回復途上といった感じのコメントで、帰厩予定や次走予定は出ていません。
まあ是非もなし。
体調が上向けば2勝クラスでも上位を張れることは間違いないので、まずは体調万全に。
ウィンダミア（美浦・林徹厩舎）牡・2勝C
歩様の硬さや挫跖などのトラブルもあって復帰が遅れていましたが、ようやく体調も整い10月29日に美浦帰厩。
「捌きが硬め」「やや左に張りやすく、真っすぐ走り切れない」と課題を指摘されながらも、「やはり動ける馬だと思います」という評価も貰え、東京開催最終週の11月26日の平場2勝クラス（ダ1400）に丸山元気騎手で向かう事が発表されました。
ここまでダートコースなら2戦2勝と得意とする府中開催にギリギリ間に合った形ですが、「東京のうちに今一度適性を窺いつつ、中山開催につなげていければ」「この馬の危うさも理解している彼（丸山騎手）でレースに向かいたい」という調教師コメントが出ていることから、今回はあくまで試走という雰囲気で、いきなりから勝負を賭けるという感じではなさそう。
半年ぶりで昇級戦ですしね。
コメントでは一度叩いて次走以降中山開催で上昇を狙う、という風に受け取れますが、中山ダ1200のペースには1勝クラス時点で既に追走に苦労しているように感じられたので、昇級している今はより不安。
ミッキーアイル産駒にはウィリアムバローズみたいに中山ダ1800で結果を残している馬もいるので、中山開催で勝負するなら距離延長も視野に入れて欲しいと個人的には思います。CT型ですし。
……と先走ってしまいましたが、まずは目先の府中復帰戦。
まずは無事に、出来れば好走を期待！
アリシアン（美浦・加藤征弘厩舎）牝・1勝C
美浦在厩。
前月近況まとめ時点で予想していたよりも一週早く11月5日の平場1勝C（福島・芝1200）で4ヵ月ぶりの復帰戦を迎えることになりましたが、3番人気で4着まで（→レース記事）。
騎乗予定騎手が一つ前のレースで落馬負傷し急遽鞍上が変更になるなどアクシデントもあった中での成績なので、仕方ないともよくやったともどちらとも取れそう。
まあ一つ言えることがあるとすれば、
相変わらず運がない……
という一言に尽きますかね。
幸いにもレース後に馬体に問題は無く、現在は在厩を継続して回復状況を確認中。
具体的な次走予定は出ていませんが、おそらく近々また走るという運びになるでしょうから、定石通り叩き2走目での良化に期待したいと思います。
ともあれゲートには
お気をつけあれ。
次こそは幸運の女神が振り向いてくれますように。
ワラウカド
マテウスはファンタストクラブに移動し、復帰に向けての調教に入りました。
マテウス（栗東・昆貢厩舎）牡・1勝C（未勝利）
ファンタストクラブ在厩。
前月は歩様の乱れが出て肝が冷えましたがどうにか大過はなく収まり、10月13日にファンタストクラブへ移動。
現在は屋内ダート坂路2本を週2回、15-14/Fペースも普通に出しているという事なので、順調に調整中と言えるでしょう。
休んでいた分馬体に緩さはあるようですが少しずつ絞れてきているという事ですし、現時点では脚元も気にならず「やはり動きを見ていると良いものを持っています」というコメントも貰っています。
もうずいぶん長い間首を長くして復帰を待ち続けているので、出来れば来年の早い段階で……とは思いますが、無理は禁物。
まずはこのまま無事に。
YGGオーナーズクラブ
ミーナティエルナの蹄の状況には多少の良化は見られますが、まだしばらくの間は療養に専念することになりそう。
ミーナティエルナ（栗東・寺島良厩舎）牝・1勝C
宇治田原優駿ステーブル在厩。
ひと月ほど痛み止めを処方されての引き運動のみに留められていましたが、最新11月10日の更新では「蹄が伸びてきて蹄鉄が打てそうとの事だったので両前に鉄を履かせてもらいました」という事で右前だけ3/4蹄鉄にしてもらい、歩様が多少良くなったことでマシン運動を開始したようです。
とはいえ時間的には20～30分程度と、完治にはまだ遠い様子。
この後も脚元の様子を見ながら進めていくという事なので、どうにかこのまま回復に向かっていってほしいものです。
無理はしないように。
DMMバヌーシー
現役馬はいません。
全体の所感
結果はちょっと残念でしたがアリシアンが無事復帰を果たし、ウィンダミアもこのままなら順調に復帰戦を迎えられそう。
ドグマが良化にややモタついているのは誤算ですが、マテウスは前月の状況からは躍進と言えますし、ミーナティエルナもどうにか光明が見えてきた感じで、全体的には悪くない流れであると言えそうです。
皆出走さえすれば現級で上位を狙える馬たちなので、これから楽しみが増えるといいなあ。
期待しています！
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
（記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様・ワラウカド様・YGGオーナーズクラブ様各公式HPより許可を頂き掲載しております。また、DMMバヌーシー様にはブログ運営の通知を行い認知を得ております。DMMの記事では公式HPの写真等は使用しておりません）