こんにちは、まちかね太です。
5月22日の中京1レース・3歳未勝利(ダ1200)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬ミーナティエルナが出走しました。
5月14日の新潟3レース(ダ1200)で10着と完敗してすぐの連闘策。
前走では3角で砂をモロに被り一気に後退して半ばレースにならず、しっかり走り切っていないという判断により、当初放牧の予定だったものを変更されての出走です。
使えるときに使ってくれる姿勢はありがたい。
ありがたいのですが……。
さすがに拙速が過ぎる気が……。
ホンマに大丈夫?
骨折からの長期休養明けを、テンションが上がりすぎた気性面を緩和するためのガス抜きとして仕上がり不足のまま使ってから中1週→連闘という強行軍。
前走後、放牧予定と発表された時にそれが妥当だと思っていましたので、予定変更で連闘すると決まった時は正直、
そこまで急ぐ意味あるか?
と思ってしまいました。
前走も元々は連闘で出走の予定でしたし、その時はその手もアリと思っていました(結果的に除外されて次週にスライドし中1週になった)が、さすがにここまで短期間での連戦が重なるのは馬への負担が大きいような。
小柄な牝馬ですし、完治に半年かかる故障を経験した馬でもあるので。
終わってみれば巧遅拙速だったという結果になれば言う事はないのですが、どうにも嫌な予感は拭えない。
不安が杞憂に終わればええんやけど。
以下、不安の中で迎えたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ミーナティエルナ
ミーナティエルナ
(牝3・ドゥラメンテ×プレインズウーマン by Zensational)
栗東・寺島良厩舎

ここまでの戦績:7戦0勝(0・0・1・0・1・5)
前走:5月14日・3歳未勝利(新潟・ダ1200)10着(→レース記事はこちら) 連闘
レースまでの状況
好スタートを切ったにもかかわらず、外を回っての先行争いを嫌って引いた結果、砂を被ってレースにならなかった前走。
レース直後(14日)の更新では「この後は一旦放牧に出させて頂くと思います」という調教師コメントが出ていましたが、17日の更新で「戻ってきてやっぱりしっかり走れていなかったような感じで、そこまでダメージはないような雰囲気でした。放牧する予定でしたが、数日様子を見させて頂いて、想定次第にはなりますが、場合によってはこのまま使わせて頂こうかと思っています」ということで在厩継続。
在厩継続はありがたいと思いましたし、コメントの中で言われた芝のレースに目先を変えてみるという方針にも好感でしたが、「想定次第」という言葉が入っていたことに
ん?
となりました。
普通に考えれば、想定次第とはその週の出走想定の事ですからね。
なぜ当週の出走想定を気にする必要が?
まさか連闘策?
いやいやいや、まさかね。
積極的に出走を重ねるのが寺島厩舎の色ですし、1回短期間で連戦するくらいは全然想定内(むしろありがたいとすら思う)ですが、さすがに中1週からの連闘はちょっと。
身体が大きな馬なら叩いて叩いて覚醒を目指す、というのも一種の定石でしょうが、ミーナティエルナはかなり小柄な牝馬。
さらに言えば、元々ミーナティエルナが全治6か月の骨折を発症したのが、中1週競馬を2回続けた後の事。
同じ轍を踏むようなことはすまいと思っていたのですが……。
しかし翌18日の更新で、日曜(22日)のレースに出走が出来そうという事で連闘策が確定しました。
申し訳ありませんが、期待より不安の方が先立つ。
出走予定として挙げられたレースは、22日4レースの芝1200m戦、もしくは同日1レースのダート1200m戦。
予定騎手は芝の場合はルーキー大久保友雅騎手、ダートの場合は松田大作騎手。
コメント的には芝の方が本線っぽかったですが、確かに想定上はギリギリフルゲートに満たなかったのですが、同週の他の芝短距離戦に20頭以上の出走想定があるレースもあったので、おそらくそのあたりから回ってくる馬で埋まって、連闘・優先権なしのミーナまで出走枠が回ることはほぼ無かろうと思っていました。
ダート戦の方もかなりラインスレスレ。
結局予想通り芝のレースには出走できず、しかしダート戦の方には最後の1枠に滑り込んで出走可能という事に。
ダートならなおさら連闘する意味ある? ということで、個人的には今週は除外でもよかったわけですが、優先権のない未勝利馬の身としては出走機会を得る事自体が貴重ではあります。
決まった以上は覚悟を決めて応援あるのみ。
ダート1200m戦の出走メンバーは16頭。
寺島師が「メンバーがそこまで揃っていなそうなので」登録したとおっしゃる通り、このクラスで安定して上位に走る馬はいない構成。
人気を集めそうなのは、デビュー戦を既走馬相手に4着してきたパレフォーコン(父ストロングリターン)、前走でパレフォーコンに先着の3着としているタイガークリスエス(父ラブリーデイ)、連対歴のあるブルーノート(父コパノリッキー)、オーシンプラス(父ストロングリターン)あたり。
ミーナティエルナも、前走を度外視すれば引けは取らないはずです。
枠は5枠10番。
あまり内外の有利不利が無いコースですが、偶数番なのはプラスに見ていいでしょう。
ただし、ドゥラメンテ産駒・鞍上松田騎手ともにコース実績はかなり貧弱(父産駒18戦1勝、騎手15戦0勝※過去3年)で、舞台設定には一抹の不安アリ。
ミーナティエルナ自身の最高成績(2歳未勝利戦3着)がこのコースなので、大丈夫だと思いたい。
舞台に不安アリとはいえ、上手くいけば充分上位をうかがえる力関係だとは思いますが、今回はまず無事にレースを終えてほしいところ。
とはいえ前走10着に敗れているため今回9着以下だとツーアウトになってしまうという状況でもあるので、最低でも8着以内はキープしてくれないと困りますが。
前走では勝ち負けを期待していたくらいなので、マトモに走れば難しくないはず。
頑張っておくれ。
レース内容
当日は仕事があったので録画での観戦。
中京競馬場の天候は晴れ、1レース時点でのダートは稍重。
ミーナティエルナの馬体重は前走比マイナス2キロの426キロ。
4週で阪神→新潟→中京の連戦続きという事を考えると、大きく減っていないことは何より。
パドックは録画で見れる範囲では割とチャカチャカしていましたが、いつも通りと言えばいつも通りか。
状態が近走から良くなっているようには見えませんが、悪化しているようにも見えないので問題はなさそう。
ここ2走はともに4番人気でしたが、今回は人気が暴落して29.0倍の9番人気。
新聞の印がそこまで無いわけでもなかったので少し意外でしたが、状況を考えるとこの評価も致し方なし。
1番人気はパレフォーコンで3.2倍、以下タイガークリスエス4.0倍、ブルーノート5.3倍、ルクスマイティー8.6倍までが10倍以下の上位人気でした。
そしてレース映像の確認へ。
16番グリーンエンジェルが枠に入って準備完了、ゲートオープン!
どうだ!?
抜けてスタートのいい馬がおらず、横一線に広がった馬の中からミーナティエルナの姿を見つけるのに若干手間取りましたが、今回もまずまずのスタートを切っていたミーナは鞍上に手綱をしごかれながら前へと出ようとしています。
しかし、ダッシュが一番ついていた内のタイガークリスエス、ハナを奪いに行く気マンマンで激しく手綱をしごく外のタマモテラコッタを抜けないと見たか、鞍上はすぐに無理に前へ行こうとはしなくなりました。
そうして馬なりの流れになったとたん、同じような位置にいたパレフォーコンやルクスマイティー、後ろから外を上がっていたグリーンエンジェルやトーアレインボーに抜かれ、中団まで下って3コーナーへ。
手応えは悪い。
これは先週のリプレイ?
3~4角中間地点では既に前を行く集団から離れた位置におり、先週見た光景とダブります。
4コーナーを回る頃には10番手くらいにまでポジションが落ち、止まっているわけではないもののどう見ても前を抜ける脚色ではありません。
こりゃアカン……。
おそらくそれ以上砂を被らないためでしょう、鞍上は直線ではソロソロと外に持ち出し、少しでも上位になれるように努力はしてくれたようですが、馬はそれに応えることは出来ず、そのまま流れ込むだけでゴールイン。
レースはブルーノートが差し切り1着、2着は人気薄ニホンピロペリー、3着パレフォーコンで決着。
ミーナティエルナは13着惨敗に終わりました……。
結果
3歳未勝利(中京・ダ1200・稍重)
松田(54)馬体重426
13着(16頭・9人気)
所感
覚悟はしていたつもりですが……。
着順が上がるどころか更に下がってしまい、得るべきものは何も得られない全く無意味な連闘に終わってしまいました。
積極的な出走策も、今回に関しては単なる拙速だったという虚しい結果に。
これでツーアウト。
5月1日に復帰戦を終えた時には「まずまず及第点、これからの上昇に期待」と思っていたのに、ものの1ヵ月も経たない内にこの状況になるとはさすがに思っていませんでした。
今回のレースに関しては、パトロールビデオを見ると、3コーナーでパレフォーコンのキックバックをまともに喰らったときにレースを完全にやめているように見えます。
という事で、前走と同じような展開で同じような負け方をしたというわけで、厳しく言えば何も進歩がなかったという事ですね。
「前走からなんですが、砂を被るとかなり嫌がる素振りを見せるようになってしまって、以前はそこまで嫌がってなかったんですけど、この2走で一気にそういう所が出だしてしまいました。そこから先はもう嫌々して脚も残っていないような形になってしまって、気の難しさが出てしまいました」という調教師コメントが出ていましたが、1度あったことは2度目もあるかもということで目に見える対策を打ってほしかったところではあります。
枠が真ん中だったので揉まれるのはある程度仕方ないですが、道中は外々をキープする指示などを出しておいてくれれば多少は……と思ったりもしますが、今回は前走ほど抜けたスタートでもなかったですし、見ていた感じ前に行きたくても行けなかったでしょうから、結局外から被されて同じ結果になった可能性は高いかもしれませんね。
ま、タラレバは言っても詮無きことですかな。
2回続けてこの結果という事で、次走は砂被りを避けるために芝レース1本狙いのようです。
目標は2か月後の小倉1200。
本当に2か月間を開けるならアウトカウントも一つ減るので、仮に9着以下に敗退しても即スリーアウトにはなりませんが、もう未勝利戦最終盤の時期に9着以下ならスリーアウトがどうとか以前の問題なので、入着できなければその時点で中央馬としてはジ・エンドという事になるでしょう。
次走が実質ラストチャンス。
状況的にリストラ宣告を受けても仕方がない成績ではあるので、チャンスをもらえただけありがたい。
個人的にはミーナティエルナに1200の条件はそもそも合っていないと感じているので厳しい戦いが予測されますが、骨折から復帰後の3走は急仕上げ……というより全然仕上がっていない状態で走っていたと思うので、2か月の間に走れる状態に戻して万全の状態でレースを迎えてほしいものです。
まずは連戦お疲れさまでしたという事で、体をゆっくり休めてもらいましょう。
……故障してませんように。
それでは今回はここまで。お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)