2024年10月23日から11月23日までの3歳以上(2021年以前産)出資馬の近況まとめです。
この期間中にはアンモシエラがJBCレディスクラシック(Jpn1)を逃げ切って完勝!
当方にとっても初のG1級制覇を成し遂げてくれました。
また、フラーハ・ホルトバージも1勝Cを突破。
他にもレースで上位入線してくれる馬たちも多く、出資馬全体として夏から初秋にかけての不振は脱し、好調期に入ってくれた印象。
年末までこの調子でこのまま突っ走って行ってほしいものです。
ということで以下、3歳以上出資馬たちの近況確認です。
5歳出資馬たちの近況
以下、各馬の現況への所感です。
広尾サラブレッド倶楽部
ウィンダミア、ドグマ共に次走へ向けて美浦に帰厩しています。
ドグマ(美浦・上原佑紀厩舎)牡・3勝C

トゥモローファームで整歯や右腰の筋肉注射などのケアを受けつつ、「背中をおさえて頭が上がらないように走らせることを心掛けて」(10月23日近況、上原佑師)調整。
「背中の我慢と折り合いの相関関係が出来上がってくれればと、ハミ受けを重視して」(斎藤代表、10月30日近況)周回コースでの調教に専念し、ハミ受けが良くなって頭の位置が下がるなどの効果も出ている様子。
外厩ではそこに専念して最後まで坂路には入れず、11月19日に美浦に帰厩してからレースへ向けてのペースアップを進める形になりました。
目標は12月15日のサリオスC(3勝C・京都・ダ1400)辺りとのこと。
1ヵ月そこらの矯正で劇的に変わるほど甘くはなかろうとは思いますし、2月の令月Sでの結果からダート適性も不安ですが、関係者の皆様の努力が少しでもいい方向に報われることを祈ります。
上手く行きますように。
ウィンダミア(美浦・林徹厩舎)牡・2勝C

テンコートレーニングセンターではリフレッシュ後も何の問題も無くスムーズに立ち上げが出来たとのことで、11月2日に無事美浦に帰厩。
その後も順調に進められ、11月24日のアプローズ賞(2勝C・東京・ダ1400)に出走する予定でしたが、節が足りずに除外。
やむなく予定を1週スライドし、12月1日の平場2勝C(中山・ダ1200)へ向かう事になりました。
得意の東京戦を逃したのは痛恨ですが、アプローズ賞はメンバーがかなり強力な構成だった為、相手関係的には中山戦の方が楽になる事が見込まれます。
調子自体は良さそうですし、中山でも道中の追走には苦労するものの毎度掲示板には来れているので、展開ひとつでやれるはず。
災い転じて福となる
展開になってくれれば。
YGGオーナーズクラブ
ミーナティエルナは昇級後2戦しましたが苦戦続き。
ミーナティエルナ(船橋・新井清重厩舎)牝

浦和開催に使えず地元船橋での出走となった10月29日の昇級戦・ストレプトカーパススプリント(B3・船橋・ダ1200)では内枠で揉まれてレースをやめてしまい最下位12着。
次戦は浦和での出走が叶い、11月22日の長野県畜産会長賞(B3・浦和・ダ1500)となりましたが、道中で外から捲りかけられたときに嫌気を差したかまたもレースをやめてしまい8着。
中央時代も砂を被ると止める面がありましたが、南関東でも昇級して前を簡単に取れなくなってくるとその弱点を露呈してしまう形に。
このクラスでは外目の枠からスムーズに先行し、他馬に被されないという運と展開の助けが必要そうです。
力をフルに発揮できればこのクラスでもやれると思いますし、年齢的に現役生活も終盤に差し掛かっているでしょうから、あともう少し頑張って欲しい所ですが……。
うーむ……
4歳出資馬たちの近況
以下、各馬の現況への所感です。
広尾サラブレッド俱楽部
テラステラは帰厩後即2戦し、更に続戦の構え。
ドンカルロは脚部不安を発症してしまい、療養へ。
テラステラ(栗東・矢作芳人厩舎)牡・2勝C

10月22日にチャンピオンヒルズから栗東へ帰厩すると、早速11月3日の平場2勝C(東京・芝1400)に出走しましたが、後方ままの9着。
しかしそこから連闘で臨んだ10日のドンカスターC(2勝C・京都・芝1400)では直線脚を伸ばして2着に巻き返しました。
連闘後も状態に問題は無く、このまま中2週で12月1日の平場2勝C(京都・芝1400)に向かう事が決まっています。
左回りでは1400でも崩れることも多いですが、右回り1400では至極安定した走りを見せてくれているので、次も好勝負を期待。
そろそろ勝ち星も……
ドンカルロ(栗東・高柳大輔厩舎)牡・障害オープン

栗東で11月2日の秋陽ジャンプSを目標に調整を進められていましたが、レース当週の歩様が良くなく追い切りを中止。
右前に蟻洞を発症していたとのことで出走は当然回避となり、7日に島上牧場へ放牧に出ました。
現在は患部に熱感があり、脈も少し張っている状態とのことで、月単位の療養が必要との見立て。
現在は右前のみクッションを挟んだ装蹄とされ、日々蹄のケアに努められている状況です。
早く良くなりますように。
YGGオーナーズクラブ
レーヌドゥールは佐賀移籍後馬体減りもあって苦戦。
トレブランシュは放牧中。
レーヌドゥール(佐賀・真島正徳厩舎)牝

11月10日に佐賀移籍初戦となるC-2・7組(ダ1300)に出走し、圧倒的な人気に推されましたが逃げ馬をハナ差捉えられず2着。
続けて23日のC-2・6組(ダ1400)に続戦し、ここでも人気に推されましたがハナを取ったものの早々に手応えを失くし5着完敗。
初戦で笠松時代から馬体重を10キロほど落とした状態で、2戦目に臨むに当たっては体重を戻すために中間の調教を手控えられていたようですが、結局馬体は全く増えず、覇気がないレースぶりとなってしまいました。
この相手関係でこの内容では、このままでは先行きは厳しいと言わざるを得ません。
笠松でも最後はおとなしすぎると言われていましたし、馬体重が戻らないことも合わせてベストな状態には程遠いように見えます。
一旦しっかり立て直した方が良いのではと思われますが……。
ベストならもっとやれるはず!
トレブランシュ(美浦・稲垣幸雄厩舎)牝・2勝C

森本スティーブル美浦エリア在厩。トラックコースでの乗り込みを中心に順調に調整中。
次走予定などの具体的な話は何もなし。予想通り年内の出走はなさそうです。
DMMバヌーシー
モルトヴェローチェは脚部不安から復帰しましたが完敗。
モルトヴェローチェ(美浦・大竹正博厩舎)牡・1勝C
美浦帰厩後、脚元は平行線ながらトラブルは無く、予定通り11月9日の平場1勝C(福島・芝2600)に出走しましたが、道中早々に手応えを失くし9着敗退。
レース後も脚元の状態は変わらないため、そのまま続戦の方向となっています。
スピードが足りていないという事で次走は矛先をダートに変え、12月1日の平場1勝C(中京・ダ1900)の予定。
個人的には馬格などの点から適性が不安ですが、脚元のことがあるのでダートをこなせれば今後非常に助かります。
なんとかいい結果に繋がりますように。
3歳出資馬たちの近況
以下、各馬の現況への所感です。
広尾サラブレッド俱楽部
アンモシエラはJBCレディスクラシックを逃げ切り完勝し、見事砂の女王の座へ。
パリッドキャリアは療養中。
アンモシエラ(栗東・松永幹夫厩舎)牝・オープン

11月4に行われたJBCレディスクラシック(Jpn1・佐賀・ダ1860)ではハナを叩き、そのまま最後まで先頭を譲らず2着馬に4馬身差を付ける圧勝劇を展開。見事G1級勝利を果たしました。
レース後も異常はありませんでしたが、「まだ3歳ですし、ここで強い馬たちを相手に詰めてレースに使って消耗させるよりも、まずはゆっくりと休ませてあげることのほうが大事。年内は休養に充てて、来年に備えたいと考えます」(11月7日近況・松永幹師)との方針により12日にチャンピオンヒルズに放牧に出ました。
13日の近況では既に馬体重510キロまで戻り(JBC出走時496キロ)、冬毛は例によって伸びてはいるものの体調は良好な模様。
最新20日の近況では、「筋肉質な馬ですし、変に手加減をして緩みすぎると、かえって捌きが硬くなったり、調子を落としたりするタイプでもありますからね。ハロン16秒ペースなど軽々といった感じですので、休養中でもある程度は乗っておいた方がよいでしょう」(木村マネージャー)ということで、コースや坂路でのキャンター調整で順調に過ごしている様子。
先々の更なる活躍へ向けて、存分に英気を養ってもらいたいものです。
来年もよろしくお願いします!
パリッドキャリア(盛岡・橘友和厩舎)牡・ファンド解散(地方移籍での出戻り挑戦中)

シュウジデイファーム在厩。
日に50分のウォーキングマシン運動で様子見中。
手術箇所には現在のところ熱感や腫れは無いとのことで、このまま順調に回復してくれることを願います。
ワラウカド
フラーハは復帰戦で待望の2勝目。ヴィレムは軽い脚部不安で放牧へ出ました。
キングズロアは調教再開の端緒に。
キングズロア(栗東・藤原英昭厩舎)牡・未勝利※中央登録抹消、地方移籍決定済み

育成場への移動が遅れていましたが、10月末になりようやく移動。
移動先(新規育成場につき名称未定)で屋内ダートトラックをダクやキャンターで周回するメニューが始まっています。
体力や筋力は(当然)良い時から程遠く、まずは体を絞るところからとのことで先行きはまだまだ長そうですが、とりあえず復帰への端緒には付きました。
このまま順調に。
ヴィレム(栗東・藤原英昭厩舎)牡・2勝C

前走後はリフレッシュ放牧後に11月東京で続戦の予定でしたが、10月24日に放牧前の検査で右前の腱周囲に張りがあるとの診断が出たため予定を白紙とし、状態の回復の為吉澤ステーブルWESTへ移動しました。
しかし幸い大事にはならなかったようで、11月に入ってからは脚元もスッキリしてきたとのこと。
月半ばからは坂路調教も再開しています。
焦らずしっかり立て直すとの方針なので当面は様子を見ながら乗り込みをしていく感じになりそうですが、この調子ならそう長い休みにはならなさそう。
まずは一安心。
じっくり進めて行って貰えれば。
フラーハ(美浦・嘉藤貴行厩舎)牝・2勝C

10月25日にケイツーステーブルから美浦に帰厩後も順調に調整され、予定通り11月17日の平場1勝C(東京・ダ1300)に出走すると、先行策から後続を完封し快勝。
4ヵ月ぶりのレースを見事勝利で飾りました。
レース後はテンションも高く擦り傷なども出来たということで、再びケイツーステーブルへ。
外厩でも疲労が色濃く見られ、まずはそのケアから始められるようです。
次走はまた間隔を開け、来年の東京開催の予定。
連戦できるタイプの馬では無いので、ほぼ予想通りの展開。
ダメージを癒し、昇級となる次も万全の態勢で臨めるよう整えてもらえれば。
次も期待!
YGGオーナーズクラブ
ホルトバージは遂に1勝Cを卒業。
スウィープフィート・トレベルオールは外厩で徐々にペースアップ。
ホルトバージ(栗東・寺島良厩舎)牡・2勝C

10月26日に宇治田原優駿ステーブルから栗東に帰厩し、武豊騎手を背に11月9日の平場1勝C(京都・ダ1800)に出走すると、これ以上ないくらいスムーズなレースを展開して2着。
鞍上継続で中一週となる23日の平場1勝C(京都・ダ1900)へ続戦し、ここもスムーズなレースぶりで完勝(レース記事は後日予定)。
昨夏の初勝利以来となる、待望の2勝目をGETしました。
武騎手には大感謝!
この後は放牧の予定で、年内はこれで終戦の予定。実に年間13戦、大きな故障も無くよく戦い抜いてくれました。
あとは師が予定通りしっかり冬休みをくれることを願っておりますw
まずは一年の疲労を
しっかり取って下さい!
スウィープフィート(栗東・庄野靖志厩舎)牝・オープン

キャニオンファーム土山在厩。
徐々に代謝も上がってきているとのことで、10月末からは坂路調教を開始。
とはいえまだまだ調子が上がってきているとは言い難く、電気鍼治療なども受けていますが目に見えての良化はなさそう。
坂路の本数やタイムなどの調教ペースは少しずつ上がってきているので進展がないわけではないものの、まだまだ我慢の日々は続きそうです。
トレベルオール(美浦・辻哲英厩舎)牡

ケイワンステーブル在厩。
脚元の問題については、歩様には出ておらずこのまま進めて行けそうとのことで、様子を見ながら徐々に調教ペースを上げられています。
現在では強めの調教も行っており、一応は順調な様子。
美浦に入厩出来る状態になるまでにはもうしばらくかかりそうですが、元々佐賀に居た時に既に調子落ちの状態でしたし、焦らず進めて貰えれば。
DMMバヌーシー
ドリームクルーズはレースを重ねていますが、なかなか上手く運んでくれません。
レイデラルースは次走に向けて調整中。シャンパンポップは変わらず療養中。
レイデラルース(美浦・手塚貴久厩舎)牡・2勝C
ノーザンファーム天栄では制御の難しさを示唆するコメントが多く出ていましたが、11月5日の美浦帰厩時には「もう仕上がっていると感じるくらいの動き」と言われたように、調整自体は上手くやってくれた模様。
帰厩後も同様に制御の難しさは指摘されていますが、順調は順調なようです。
以前からの予定通り12月1日の平場2勝C(中山・芝2500)に津村騎手で向かう予定。
目指せ勝利!
シャンパンポップ(栗東・武幸四郎厩舎)牡・1勝C
ノーザンファーム早来在厩。
蟻洞はだいぶ下がってきており、乗り出せるようになるまであと少しというところまで回復してきました。
どうかこのままの流れで。
ドリームクルーズ(美浦・戸田博文厩舎)牝・1勝C
10月27日の平場1勝C(東京・芝1400)では前に行けず進路が狭くなってしまい8着。
続いて11月16日の平場1勝C(東京・ダ1600)で初ダートに挑みましたが、直線でズルズル後退し12着に完敗しました。
ただ、被されて砂を浴びる形になった為この一戦だけで適性を判じられないと、この後は12月7日の平場1勝C(牝馬限定・中京・ダ1800)に向かい、もう一度ダートを試す予定。
こなせれば選択肢も広がるので、是非頑張って欲しいところ。
全体の所感
我が一口ライフに初のG1(級)優勝をもたらしてくれたアンモシエラと陣営には多大なる感謝を!
他にも好走してくれる馬が多かった今回の期間は、かなり充実したものとなりました。
無論全馬がうまくいっているわけではありませんが、この状況で不満を言うのはおこがましいというものでしょう。
現3歳の勝ち上がり馬8頭(地方から移籍予定のトレベルオールは除く)のうち、今回フラーハとホルトバージが2勝目を挙げたことによって6頭が2勝(以上)したことに。
勝ち馬全て2勝以上達成というのが夏以降の卑近の目標なので、残るドリームクルーズとシャンパンポップにも是非続いてほしいところ。
シャンパンポップはまず復帰が目標ではありますが。
4歳以上組は肉体的・精神的な衰えが否定できない馬も多くなってきましたが、諦めずに応援あるのみ。
今年もあと1ヵ月強、皆最後まで頑張っておくれ!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様・ワラウカド様・YGGオーナーズクラブ様各公式HPより許可を頂き掲載しております。また、DMMバヌーシー様にはブログ運営の通知を行い認知を得ております。公式HPの写真等は使用しておりません)
