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ミーナティエルナ、涙の新潟旅情(YGG出資馬出走報)

ミーナティエルナ、涙の新潟旅情

こんにちは、まちかね太です。

5月14日の新潟3レース・3歳未勝利(ダ1200)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬ミーナティエルナが出走しました。

骨折による半年の休養明けとなった前走を叩き、中1週での勝ち上がり挑戦となります。

故障明け後の展開には拙速感が否めないものの、前走は半ば調教代わりの出走でありながらそれなりのレースを見せてくれただけに、上積みを期待したいところ。

まちかね太
まちかね太

あわよくば勝ち負けまで狙いたい!

以下、レースのレポートです。

出走馬プロフィール・ミーナティエルナ

ミーナティエルナ

(牝3・ドゥラメンテ×プレインズウーマン by Zensational)
栗東・寺島良厩舎

ミーナティエルナ公式HP220415

ここまでの戦績:6戦0勝(0・0・1・0・1・4)

前走:5月1日・3歳未勝利(阪神・ダ1200)7着(→レース記事はこちら) 中1週

レースまでの状況

右前膝橈骨遠位端剥離骨折から一応の回復後、まともに調教した期間が1ヵ月もないという状況での復帰初戦となった前走。

レースでは好スタートからきっちり先行するも、直線での伸びを欠き7着止まり。

とはいえ、上がりすぎたテンションを落ち着ける為という、ややもすると惨敗してもおかしくないような消極的な出走理由だったことを考えると、健闘したと言ってもよかったのではないでしょうか。

レース後、懸念された膝の状態にも問題はなく、「先週がちょうど追い切りがわりのような形で、体も維持できています(寺島師)」とのことで、5月7日 or 8日のレースへの連闘策が採られましたが、想定時点では空いていた出走枠が最終的には埋まってしまい、あえなく除外。

それでもその週の出走登録状況と次週の番組編成から、14・15日のレースには出走が出来るだろうという見込みで、そのまま在厩で1週スライドすることに。

除外に備えていくつかのレースに騎手を確保していたようですが、厩舎サイドとしては本命だった14日新潟3レースのダート1200m戦がフルゲートにならず、出走が叶いました。

最終追い切りはレースでも騎乗予定の今村騎手を背にCWコースを馬なりで84.1-67.9-53.3-37.8-11.9。
サーッと流しただけのようなので、前走が実質追い切り代わりとはいえリハビリ明けからの調教量が不足しているという状況自体に大きな変化はないですが、馬の状態そのものは悪くなさそう

まちかね太
まちかね太

現状の力は発揮できそうですな。

レースは牡馬混合戦ですが、出走14頭中10頭が牝馬という組み合わせ。
有力馬は前走逃げて2着してきたデアリングヒューズ(父ヘニーヒューズ)、2歳時に3連続2着を経験し、前3走続けて2番人気以内に指示されているペイシャイシュタル(父マジェスティックウォリアー)、ここ4走続けて4着以内としているクイーンアポーン(父アポロキングダム)、数少ない牡馬の実績最上位馬アスターモノゴン(父ディープブリランテ)。

上記4頭以外は入着も厳しい成績の馬ばかりという事で、ミーナティエルナもこのメンバーにあっては実績上位馬ということで十分威張れます

鞍上は前述の通り、前走に引き続き厩舎所属のルーキー・今村ジョッキー。
新潟初見参となった先週2勝を挙げ、うち1つはダート1200戦。良いイメージを持って臨んでくれるのではないでしょうか。

ドゥラメンテ産駒は基本的には短距離向きではありませんが、周知のとおり新潟は大得意。
ダ1200も例外ではなく、産駒はのべ15回走って3勝2着1回と、試行回数が少ないとはいえ現状かなりのハイアベレージ。

枠順は8枠13番。芝スタートの新潟ダ1200は明確に外有利のコースであり、奇数番なのを差し引いても絶好枠と言えるでしょう。
これまでのレースぶりから、外から被されるのに弱いかもという個人的な懸念があるので、それをカバーする意味でもいい枠。
他の有力馬たちが軒並み内よりの枠に入ったこともあり、好発から外を先行して直線抜け出し、という展開を期待したいところ。

以上、レースの施行条件的にはかなりの好条件。

最低でも掲示板、あわよくば勝ちまであっても全然おかしくはないはずです。

まちかね太
まちかね太

朗報を期待!

レース内容

グリーンチャンネルWEBで観戦。

週末は全国的に雨模様でしたが、当日の新潟は曇り。3レース時点のダートコースは稍重発表。
風はそこそこ強かった様子。

ミーナティエルナの馬体重は428キロで、前走から2キロの増量。
小柄な馬の短期間での連戦かつ輸送競馬という事で、或いは大きく減っているかもという恐れもあっただけに、まずは一安心。

パドックでは後ろ脚をピョコピョコさせながら歩いており、あまり良くは見えませんでしたが、前走よりテンションはマシそう。

人気はデアリングヒューズが頭一つ抜け、ミーナは2番人気を争っていましたが、最終的には7.5倍の4番人気。

デアリングヒューズ2.1倍、ペイシャイシュタル3.4倍、クイーンアポーン7.2倍、ミーナ、アスターモノゴン8.0倍というのが最終人気。
6番人気以下は大きく離れ、予想通り5頭での優勝争いという評価に。

そして迎えたレース、ゲート入りはスムーズ。
かなり最初の方に枠入りしていたミーナティエルナも、他馬の枠入りをおとなしく待っているようです。

全馬枠入り完了し、すぐにゲートオープン!

まちかね太
まちかね太

よっしゃ!

ミーナティエルナ、体一つ分フライングしたのかというくらいの好スタート!

そのまま前に……あれ?

まちかね太
まちかね太

行かないんかーい!

芝部分までは普通に先頭の位置にいたのに、ダートに入ってすぐ内側からペイシャイシュタル、セイショウスマイル、フォースチルドレンらが一塊に前へと押し出してくると、鞍上は位置を争う姿勢を全く見せずにすんなり譲って5~6番手まで下がってしまいました

外目2~3番手で競馬する展開を思い描いていたので、ちょっと予想外。

デアリングヒューズやアスターモノゴンはミーナの前後、クイーンアポーンは一つ後ろの中団馬群に位置取り。

そしてカメラが最後尾の馬までを映し先頭に戻ってくる頃には、さすがに1200m戦だけあって既に3~4角中間地点。

ミーナティエルナは先団の直後に……直後……あれ?

まちかね太
まちかね太

いなーい!?
どこいった!?

ペイシャイシュタルを先頭にした先団馬群5頭ほどの中に、YGG勝負服のピンク帽栗毛馬が見当たらない!

先頭が4角を回ろうとする中、目線を後ろに移した私の目に映ったのは、かなり離された8~9番手くらいの外目をえっちらおっちら追走するミーナティエルナの姿。

まちかね太
まちかね太

マジで!?

残念ながら見間違いではなかった。
鞍上の手は動いているので、故障したとかではないようなのは幸いですが……。

徐々に後続との差を広げつつ4角を回り切ったペイシャイシュタルから遅れる事10馬身以上、ミーナティエルナも馬場の中ほどを通って直線に向きます。

そして先頭中心カメラに切り替わった時にフェイドアウト。

大勢が決してカメラが引きの映像となった時に再び端の方に追われている姿が映りましたが、またすぐに先頭カメラに変わって画面外へ。

ペイシャイシュタルがゴール後のゴール板前映像に、中団で流れ込む姿がギリギリ映ったところをなんとか最後に確認。

レースは5馬身千切り勝ちのペイシャイシュタルの後、2着デアリングヒューズ、3着クイーンアポーンで決着。

ミーナティエルナは、掲示板どころか奨励金圏内すら外す10着に終わりました。

結果

3歳未勝利(新潟・ダ1200・稍重)
 今村(50)馬体重428

 10着(14頭・4人気)

所感

まちかね太
まちかね太

ちょっと納得のいかない感じではあります。

大きな不利のなかったダート戦では初の惨敗。

長期休養明けの前走をロクに調教を重ねないままソコソコ走ってからの中1週だけに、上積みよりも反動の方が大きかったのかもしれませんね。
その可能性もあるとは思いながらも目をつぶっていたわけですが、やはりそう都合よくはいかなかったか……。

などと思いながら、カメラに映っていなかったいつの間にか下がっていた場面が確認できるかなあとパトロールビデオを確認。

そうすると、思いっきり映っていましたね。

ミーナティエルナが800m標識に差し掛かった地点で外から内側に入り込もうとしたところで、何度か頭を上げる仕草が。
砂煙もばっちり映っています。

位置取り的に、フォースチルドレンのキックバックをまともに浴びてしまって戦意を喪失した感じでしょうか。

反動があったかなかったかはさておき、今回は事実上あそこでレースが終わってしまったという事でしょう。

後ほど公式HPに調教師のコメントが上がってきていましたが、それも「ちょっと4コーナー前でペースが速かった事と外を回らされる事もあって少し引いたら、引いて内に入れて前に入られて砂を被ったら一気に下がってしまいました」という事なので、同じ見方ですね(”4コーナー”は3コーナーの間違いかな?)。

現状、外から被されてきたり砂を被ったりすると怯む傾向がある事がはっきりしてきたかなあと。
ミーナの母の父Zensationalは、スムーズに行かないと走るのを止める産駒だらけで有名なエンパイアメーカー系と同じUnbridledを出自とするので、その辺が強く出てきたのかもしれません。

それでもミーナはレースを止めてしまったわけではなく、直線で1頭になってからはキレずに最後まで走り切ってはいるので、根性はあるとは思うのですが。

要するに他馬の後ろに入ってしまったことが最大の敗因なわけで、という事は好スタートを切ったにもかかわらず前に行こうとしなかった騎手の戦術ミスだったという事でしょう。

まちかね太
まちかね太

結果論ですがね。

ただ、今村騎手は前走でも好スタートから引いて掲示板を外しているので、厳しい言い方をすればミーナティエルナ騎乗時に同じミスを2回続けたという事になります。

この日の今村騎手は1~5レースまで連続騎乗して4→2→10(ミーナ)→1→1着。
好調だったと思いますが、私にとっては肝心のミーナティエルナに乗った時だけが痛恨の判断ミス。

まちかね太
まちかね太

めぐりあわせが悪いのか?

まあ、前走時に懸念していたことでもありますが、これでミーナティエルナに減量騎手が乗った時はオール掲示板外継続という事になりましたので、今村騎手がどうとかいうよりやっぱり減量騎手の手には負えない馬なのかもしれませんね。

休養明け後2回が共に掲示板外という事にもなるので、単純に馬の中身が走れる状態まで戻り切っていないだけという可能性も多分にありますが。

いずれにせよこれで優先権の確保もならず、それどころか1アウトになってしまい、一旦放牧に出て態勢の立て直しを図ることになりそうです。

前走・今回の2戦は絶好調で仕上がっているというわけではなかったと思うので、まだまだ状態を上げることは出来るはず。

せっかくケガから復帰できたし、運に恵まれれば勝ち上がれるだけの力はあると思うので、中央で勝ち上がれるように最後まで頑張ってほしい。

個人的には距離を伸ばしてみていただきたく思っています。
寺島厩舎は夏の主戦場を小倉にしているようなので、牝馬限定ダート1700なんていかが?

まちかね太
まちかね太

いい勝負できると思うんですけどねぇ。
その気になれば楽に逃げられるでしょうし。

まあ、まずはまたケガをしないようにしっかりと体を休めて、次はもっと走れる状態になっておいてくださいませ。

本日はお疲れさまでした。

まちかね太
まちかね太

それでは今回はここまで。お読みいただき、おおきにありがとさんです。

(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)

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